第25章 南の島の時間
殺せんせーの暗殺場所は大きな爆発に包まれた中…
これまでになかった反応に対し
皆は、その場へと視線が釘付けになっていた…
渚(今までの暗殺とはあきらかに違う…。やった手ごたえ)
烏間「油断するな!奴には再生能力がある。
磯貝君、片岡さんが中心になって、海面を見張れ!」
烏間先生がそう叫ぶ
それを合図に殺せんせーを探し始める
渚(逃げ場はどこにもなかったはず…)
皆が捜す中、茅野が泡を吹く水面の場所を発見する
それに対し、E組は警戒するが
そこに現れたのは…
殺せんせー「ふ~う(微笑」
渚「何アレ…)・・;」
ソフトボール並みの大きさの球となった殺せんせーに
思わず、固まった…
殺せんせー「にゅるっふっふっふっふっ。
これぞ、先生の奥の手中の奥の手
完全防御形態!(キラン」
殺せんせーにそう言われ、絶句した
皆(完全防御形態!?・・;)
殺せんせー「外側の部分は
高密度に凝縮されたエネルギーの結晶体です。
肉体を思いっきり小さく縮め、
その分、余分になったエネルギーで
肉体の周囲をがっちり固める。
その形態になった先生は、まさに無敵!」
殺せんせーは説明する
矢田「そんな…
じゃあ
ずっとその形態のままいたら、殺せないじゃん(汗」
だが、殺せんせーは否定した
殺せんせー「ところが、そううまくいきません。
エネルギー結晶体は、約1日で自然崩壊します。
その瞬間に、先生は肉体を膨らませ
エネルギーを吸収して、元の身体に戻る訳です。
裏を返せば、結晶が崩壊するまでの1日。
先生はまったく身動きがとれません。
これは、様々なリスクを伴います。
もっとも恐れるのは
その間に高速ロケットに詰め込まれ、
遥か遠くの宇宙空間に捨てられることですが…
その点はぬかりなく調べ積みです。
24時間以内にそれが可能なロケットは
今、世界中のどこにもない」
そう、殺せんせーは言い切り
勝ち誇ったかのような表情を見せていた…