第25章 南の島の時間
時を同じくしてチャペルでは…
磯貝「開始!!」
その言葉と同時に、触手14本を打ち抜かれる殺せんせー
殺せんせー「ぬうん!;くっ;(汗」
律「5秒経過」
その言葉に、エンジンをかけ
モーターボードを走らせた…
それには、ロープでチャペルの屋根と繋がっており
四方から引っ張り合うことで破壊した。
律「35秒経過」
状況を急激変え
スナイパー以外のE組の生徒13人がフライボートに乗り
殺せんせーの周りに水の壁を作った。
渚「殺せんせーは、急激な環境変化に弱い!」
杉野「チャペルから水の檻へ」
前原「弱った触手を混乱させて
反応速度をさらに落とす!」
律「53秒経過。
一斉射撃を開始します!
照射、殺せんせーの周囲を半径1mで」
そこから律は
殺せんせーに、攻撃が当たらないよう
周囲に対する動きを抑えるため、撃ち続ける
磯貝「殺せんせーは当たる攻撃に敏感だ!」
中村「だから、あえて先生を狙わない!」
寺坂「弾幕を張り、逃げ道を塞ぐ!」
ケイト「視界もめちゃくちゃにして動揺させる!」
中村「からの~」
渚(とどめの二人!
陸の上のは二人の匂いがしみ込んだダミー。
室内で陸上を警戒させておき、
フィールドを水の檻に変えることで
まったく別の狙撃点を作り出す!)
律「ゲームオーバーです^^♪」
その直後…
スナイパーの一撃が、放たれた…
殺せんせー(よくぞ…ここまで!)
その瞬間、殺せんせーの暗殺場所は
稲妻と共に、大きな爆発に包まれた…
その爆発の中
これまでにはなかった反応に、皆は驚いていた…
ケイト「稲妻!?
大じょ…っ…」
その時…
僕らは全員、殺せんせーの方へ目が向いていて…
そう呼びかける音でさえも
耳に入って来なかった…
海中…
ケイト「っ!
(い…意識が…しかい…かす……)
…(かくっ」
そこには…
水中に引きずり込みながら
透明で見えないようにしたマスクを
その口にあてがうようにしていた男がいた…
「やっと、気を失ったか。
普通の致死量の30倍だが
この効きにくさから考えて、そうして正解だったな…)
ふっ(にや」
その暗雲は…
闇夜の中、海中で静かに蠢(うごめ)いていた…