第25章 南の島の時間
祖父母が殺されて…
玄関で、血みどろになって倒れていた…
数分後、洗面所から
手を洗った、男の人が出てきた…
そして…
自慢げにこういった
「やあ。
凄いだろう?君の一族の血は
おかげで、こんなに若々しい肉体を得
骨を砕き、君の一族の肉も食らうこともできる。
感謝するよ…
少しずつ、血を抜かれているとも気付かず
最期まで
ひたむきに信じ、死んでいった愚かな老人二人にね」
ケイト「!!!(ざわっ」
その瞬間、血が騒ぎ…
ドックン
全身から、火のように力が溢れ出
頭の中が、真っ白になったと同時に
瞬時に、真っ赤になった
ケイト「怒り震え)う…
うおおおおおおおお!!!」
蒸気を通り越し
全身から、陽炎を巻き起こしながら
気を失うその時まで…
傷付けないよう、必死に攻撃し続けた…
そうして、気付けば…
その人は、気を失って倒れていた…
それと同時に、両親が帰って来て…
母さんは迷わず、私に「大丈夫!?」と
心配げな顔をして叫び聴きながら抱き締めた。
そして父さんは…
自然に話を聴いたのか、
「無事で良かった(微笑)
お前まで失ったら、俺はっ;」
そう、嬉しそうに涙を浮かべながら微笑み
母さんと同様に、私を抱き締めていた…
ケイト「!…私は、一体…」
その当時…
私で、私が解らなくなっていた…
と同時に、こうも思ったんだ…
私は…
化け物だったんだと…
思わずにはいられなかった
あぁ言われ、怒りにとらわれて襲う…
自らの感情を抑えることも出来ない…
そして思い知った…
私は
ただの、化け物なんだと…
けれど、竜馬は違うって
怒って当然だって、言ってくれた
でも…
それと同時に、祖父母の死の重さが…
重く、のしかかり
そう思うことは
それ自体を、否定することなのだと思うようになった…