第4章 田中恵土(たなかケイト)
山
洞窟
殺せんせー「ここは探しましたが…」
カルマ「そこはダミー。囮だよ。
で…こっちが、入り口」
草が被っている場所をかき分けると
洞窟の入り口が露わになった。
前原「そりゃ見つからないわ;
こんなうっそうとした場所に
穴なんてあるとは思わないし;」
殺せんせー「にゅやっ!?;隠してたんですか!?;」
カルマ「小さい時に見つけたんだって。
この山、ケイトの家の私有地らしいし。
両親が、ケイトだけが受け継げるよう
ケイトの父親が遺書にも書いて
数日前から根回ししていたわけだしさ。
殺せんせーが調べた通りだとしたら…
きっと…
ケイトの両親は、近々死ぬってこと
解ってたと思うんだよね。
で…
ケイトが
その責任に今もさいなまれ続けているって感じだね。
ひと一人くらいなら、一緒に入れるから
連れ戻すためにも、俺が行くよ。
がさがさ(奥に入る)
あ…寝てる(微笑」
今更ですが、()は心境や行動を示してます^^;
その後
ケイトを抱きかかえながら
カルマは出てきた。
岡島「お姫様抱っこ!!??//
俺と代われ!!!!」
原「それどころじゃないでしょ!!」
ばしぃん!!
岡島「ごふっ;」
後から息を荒らしながら集まるE組生徒と、烏間。
烏間「まったく。
そんな事情…
全く片鱗さえも見せなかった田中が…」
カルマ「それより
濡れてるから、教室でタオルなり毛布なりで包まないと
風邪ひくでしょ?」
渚「あ。一応毛布、出る前に持ってきたよ」
カルマ「流石(微笑)
じゃ、ぱっぱと教室にでも戻ろうか。
自殺しようとしてたかもなんて
焦ったのがバカみたいだよね(苦笑」
殺せんせー「大変なのは、ここからですよ…
ここまで精神が追いやられれば
普通の人間なら
生き延びていたとしても、ノイローゼになるか
自殺しているか…
その上、PTSDの発作を起こし…
みた所、頭を抱えていた時…
涙を流しながら、過呼吸を起こしていました。
つまり…
簡単には、絶対に治せない」