第25章 南の島の時間
ケイト「…あの時?」
茅野「私…
姉ちゃんがいたんだ…
でも…
3月に、血まみれになってて…」
ケイト「…」
そう、辛そうな顔をする茅野につられ
自分もまた、同じように痛々しい顔になる…
茅野「…私、何も出来なかったんだ…
だから、今では…
ちゃんと、自分にできることをしたいって思ってるんだ^^;」
痛々しい顔をしながらも、そう笑う茅野に…
ケイト「ほっとけない…」
茅野「え?(きょとん」
ぎゅっ
険しい顔をしながら、強く優しく抱き締めた…
ケイト「ほっとけないんだよ…
昔の自分を見てるみたいで…
大丈夫だって…
だから心配しないでって…
必死に、頑張り続けてきた自分みたいで…
見てて、苦しくなるんだ…
その想いが、誰よりも解るから…
私はもう…
血縁者なんて、日本にはいないからっ;
…
だから…
全部、ぶつけたっていいんだ…
私は…
カエデには、何年も抱え続けて
苦しみ続けて、壊れそうになんて…
なって欲しくないんだよ!;」
そう叫ぶ、ケイトの目からは…
涙が零れ落ちていた…
茅野「ケイト…ちゃん…(ぽろっ)
あり…がとう;(ぼろぼろ」
ぎゅっと、抱き返しながら
茅野は…涙を流しながら…
しがみつくように…泣きだしていた…
茅野「うあぁぁぁぁぁ~っ!!;;」
目を瞑りながら、泣き叫び…
思いのたけを…
想いのままに、解き放つように…
涙を、流し続けた…
ケイト「大丈夫…
大丈夫だよ…
私はいつでも、受け止めるから…
ずっと、受け入れ続けるよ…
これから先、何があっても…
私は、カエデが大好きだよ^^
だから…安心して…
私には…
好きなようにしていいんだよ^^」
そう言いながら、涙をこぼしながら…
ケイトはつぶやく…
そんなカルマの想いに…
今まで、同じような想いをぶつけられて…
小さい時も、今も…助けられたように…
茅野の心が助けられることを望みながら…
想いと共に、願いながら…
涙ながらも、満面に笑みを浮かべるのだった…