第24章 夏休み
茅野「やっぱりすごいんだ…」
渚「ただ…
後ろに吹き飛ばされたのだと思っていた…
それほどに、タイミングが完璧すぎた…
本当に…凄い…」
ケイト「…;
そんな目向けられても、こっちが困るんだが;反応に;」
だが…
カルマ「そんなのどうでもいいんじゃない?
今まで通り、素直に口にすればいいじゃん。
その想いも、それを聴いた時の気持ちもさ(微笑」
ケイト「!…(微笑)
そうだな…
聴いた時に思った言葉は
『ありがとう』以外、思い浮かばなかったよ^^
そんな風に思われること自体、初めてだからさ…
今まで…幸せだった時もあった…
それでも…
初めて、血の海の中にいるじっちゃんとばっちゃんを見て…
初めて、燃え上がる車の中にいる父さんと母さんに
車が見えるまでの距離まで、体をほふく前進のように引きずって
左手を伸ばしながら気を失って…
その二つの間に
一年もの長きに亘る、激しいいじめと差別と迫害があって…
一年所か、今までのを含めれば三年ちょっとだけど…
相容れない存在みたいに、接しられ続けてきた…
自分にとっては…
不幸の連続以外の、何ものでもなかった…
だからこそなんだ…
そんな不幸の真っただ中にいたから…
そんな不幸があったから…
今、ここにある幸せをより強く
より輝かしいと感じ取ることが出来る…
だから…
ありがとう^^」
『…』
そう、一つ一つ言葉に想いを込めながらつづるケイトに対し…
皆は、思わず…
目に涙を浮かべていた…
それが、どれほど辛かったのか…
想像を絶する苦しみであったことに、違いはないだろうから…
そして、誰もその場所から動かない中…
岡島「俺もだ!;
巨乳をありがとうーっ!!;(ヒシッ!!」
そう涙ながらに叫んで、ケイトに抱き付いた直後…
パクンッ!♪
『岡島あああああああああああああ!!!!;』
キューイが、岡島の頭に噛み付いた…;