第24章 夏休み
ロヴロ「なんだ?この視線は…;)
?裏山から?」
ケイト「?
あ…キューイッ!!!
安心しろ!!皆と仲良くなーッ!!!」
「キィーッ!!!」
超音波のような声が響いた後
その視線は去って行った…
ロヴロ「なんだ?一体…」
ケイト「首長竜のキューイ。
実はさ…
裏山に人があまり来ない理由ってのは
山が奥深くて険しい部分があるっていうのに加えて
ある場所に通りがかれば、必ず死ぬ場所があったからなんだ。
それが、どうしても気がかりなもんで
始祖神の力を手に入れた後、そこに行ってみたんだ。
そしたらさ…
首長竜の化石が、岩の中にいて…
その首長竜の母親がさ…
力尽きて、死ぬ前に
強い念を遺していったんだ。
残留思念って言った方がいいかもだね。
ずっと、魂が宿り続けるほど
お腹の中にいる子供を想っていた…
力尽きて死ぬ前に、どうかこの子だけでも…
って、強く思ったんだ。
でも…
結果的には、死んでしまった…
それでも…
今も、護り抜こうとしているんだ…
だから、護り抜くために…
近付くものを全て殺そうとしたんだ…
で…どうにも不憫でさ…
私が、その想いを聞き入れて
子供を預かって、育てたんだ…
化石から、始祖神の力を使って甦らせてさ…
でもって…
この裏山を護って欲しいってことで、一件落着。
たまに、栄養を送りに行ってるんだ。
でも、何を食べてるか不安になるんだよねぇ;
普段、池に住むように言ってるんだけど…
その水が川に通じているから、たまに降りてくるし;」
う~ん;と考え込むケイトに対し…
茅野「えっと・・
池って、どこにあるの?;」
ケイト「ん?
標高2350m地点の、裏山の裏にある。
裏山は、標高2580mなんだ。
中に埋まってある円墳は、せいぜい標高2000mだし」
『でかすぎだろっ!!・・;』