第24章 夏休み
寺坂「…けっ(微笑)
何言ってやがる」
ケイト「!
だって私は!!」
ぐいっ。
ぎぎぎぎ!
そう言いそうになるケイトの口を
俺は右手で押さえて、掴んだ。
ケイト「む;」
寺坂「んなもん知らねぇよ。
俺が、自分で考えて
そう思ったんだ…
お前のせいじゃねぇ。
俺が自分で決めて、自分で行動したことだ(微笑)
んでもって…
お前も、そうしてきたんだろ?
だったら、謝んな。
お前も、そういってたよな?(にや」
そう言いながら、俺は気付いた…
ケイトが前に言っていた『一言』が、俺を救い
それと同時に…
俺が、あぁ言ってくれたから助かったんだと…
お互い…
助けられて、助けてる…
互いが居て、だから…
俺は、俺でいられた…
俺がいじめっ子になろうが
どんな風になろうが、こいつなら受け入れてくれる
どんな俺も、それ事包み入れて
遠慮なしにバコバコ言い合って…
それが、とんでもなく心地よかったことも…
全部含めて、こいつで…
全部含めて、俺だってことも……
だから…
寺坂「ありがとよ^^」
俺は、心の底から笑えた…
俺も…
腐った世の中とやらに当たり散らすよりかは
前みたいに…昔みたいに
ケイト以外には、ある程度粗暴で
小さい時みたいに、肩組んで歩きてぇ…
そんな想いと共に…
これから先も、一生よろしくとも言いたくなった…
俺が、恋人として見られねぇのは解ってる…
そんでも
親友として…幼馴染として、そう思えた…
苦しみを味わってきた、こいつだから…
俺は、こいつの幸せを望みてぇ…
そう、想ったんだ…(微笑)
ケイト「…こちらこそ、ありがとう^^
一生よろしくね、親友^^」
そうケイトから差し出された右手を
俺は笑いながら、とって言った…
寺坂「俺を親友に持つんだ。
覚悟決めろよ?(にや」
ケイト「頷く)うん!^^」
カルマ「…
(なんかよく解んないけど…
過去のしがらみも、しこりも…
それらの闇だけが全部
浄化されて消えたみたいだね…(微笑」
日が沈みかかる中、俺たちは笑った…
昔みたいに…
どれだけ時が流れて、成長しても…
ずっと親友だと、体現するかのように…