第24章 夏休み
班に誘う時
俺には、その資格がないと思った…
あいつのことだから、気にしないってのは解ってる…
けれど…俺は……
ケイト「どうしたの?竜馬。
私の家の真ん前でつったって」
寺坂「!!」
カルマ「ふぅん。
ストーカーのつもり?(微笑)
好きなら、ちゃんと言わなきゃ伝わらないよ(にや」
寺坂「うるせぇよ!!
ケイト…」
ケイト「?」
その時、俺は…
ケイトを見て確信した。
真っ直ぐ見つめ返してくる、その瞳も…
実直で、純粋無垢な所も…
表裏なしに、満面の笑みを浮かべる所も…
寺坂「全部を含めて…)
俺は、お前のことが大好きだ!
今も、これからも…一生ずっとだ!!」
ケイト「!!!!??////」
カルマ「へぇ。言うじゃん(にや」
顎に手を当てながら笑ってやがる;
外野はどっかへ行けよ!!;
ケイト「…あの…竜馬…」
寺坂「断られんのは解ってる。
そんでも…
胸のわだかまりが、いつまで経っても消えねぇんだ。
いつまでもしこりを残してるみてぇで、気分がわりぃ…
悪かったな…
お前のこと、助けてやれなくて……
お前の笑顔ばっかがちらついちまって…」
うつむきながら言う俺に
微笑みかけながら、肩に手を置かれた…
寺坂「!!
…ケイト…」
俺は思わず、油断した…
ケイト「過去を流せぇ~!!!」
ばきぃ!!ずさぁーっ!!!
ケイトという名の意外性に;
寺坂「なんで殴り飛ばしてくるんだゴラァ!!;」
ケイト「過去は過去!!今は今!!
竜馬に会えたから幸せなんだよバカ!!
竜馬に会えてなかったら
ここに来なかったかもだった!!
そしたら…
私はきっと、今も救われずに
楽しさも、嬉しさも知らず
苦しみや哀しみばかり背負っていた…
だから、そんな風に思わなくていいんだ。
ごめん…そんな風に思わせて…(うつむく」
そううつむくケイトは…
辛く、沈んだ顔をしていた…