第24章 夏休み
その後…
「きゅーぃっ!!」
甲高い音がした。
いや、声と言った方が適確だろうか…
その声の主を見た瞬間…
カルマは愕然としていた…
カルマ「…ネッシー?(ぽかーん」
「きゅぅ~い!♪」
そう鳴きながら、ケイトへ頬ずりしてくる首長竜…
ケイト「よしよし^^
キューイ。おいたはしてなかったか?」
キューイ「キューキュー♪(こくこく」
頭を撫でるケイトに対し、こくこくと頷く首長竜;
カルマ「…;どうしたの?それ;(たらー」
ケイト「えっとね
始祖神の力を手に入れてから
『近くに寄ったら死ぬって言う岩』の前を通りがかって
その時、母親の声が聞こえたんだよね。
胎生だからか、お腹の中に子供がいて
この子だけでも助けたいってさ
岩を壊そうとする人たちから護り抜こうとしている
残留思念が強過ぎたみたいな感じで…
だから、結局の所
こいつだけ受け取ると同時に蘇生させて
ここで暮らすように指示してるんだ。
古墳みたいな山だからかなぁ。
でっかい池があるだろ?
そこで暮らすようにしてるんだけど
たまに、川を伝って降りてくるんだ。
それ以降から、暗殺者がめっきり減ってさ^^
こいつ、肉食だけど
人間食べたりなんかはしないよな?^^」
キューイ「キューッ!^^♪(嘘だよ♪」
カルマ「なんか今、変なの聞こえなかった?;」
ケイト「何が?(きょとん」
キューイ「ギュー(言ったら食い殺す(ギラン」
目を輝かせながら、キューイはカルマを睨んだ。
カルマ「たらたら)…;
まあとりあえず、しっかり休もうか^^;
色々となれないことばっかで大変だろうし?」
ケイト「そうだね^^
キューイ
ここらの自然の護衛、頼んだよ^^」
キューイ「キュー♪」
そうして…
キューイに、ケイトは頭をつけながら
最初の時と同様に
一ヶ月分の食事ほどの栄養を持つ力を与え
キューイによって自然が護られると同時に
色んな意味で『ケイトを狙う暗殺者』にとってのみ
危険になっていることに気付かないケイトであった…;