第23章 終業の時間・1学期
浅野「僕は…
二度と、君が傷付くのは
ケイト「大丈夫。
私はもう、一人じゃない。
その痛みも、苦しみも…
皆と一緒に分け合って、共にある(微笑)
私一人なら、凄く辛かった…
でも今は違う。
分け合える、皆が居るんだ…
支え合える、皆が居る…
それが、どんなに心強いか…
それは持たないと、解らない。
一度持ったら
もう二度と、離したくなくなる。
そんな素晴らしい仲間が…
E組だから^^」
浅野「…僕は、そうは思わない」
そんな時、E組の旧校舎では…
ビッチ「見事にしてやられたわねぇ、あの悪ガキ共に」
ビッチ先生がそう言う
殺せんせー「えぇ。彼らの主張は詭弁すれすれです。
でも、私は嬉しい。
家庭科のテストは受験に使わない分、重要度が低い。
よって問題は
担任の好みで、自由に出題される傾向がある。
そうなると、
私の授業しか受けていないE組の生徒は圧倒的に不利。
相当研究したのでしょう、
私に一杯食わせるために、ありとあらゆる出題傾向を。
盲点をつく、自由な発想と一刺しの為の集中力。
この教室にふさわしい生徒達です」
ビッチ「ところで何で私達、留守番なのかしら」
殺せんせー「だって、烏間先生が終業式来るなって」
ビッチ「くっ、タコがいるせいだわ!」
殺せんせー「びっちがいるせいです!」
そう言い合う二人は、どっちもどっちだった;
そうして…
ケイト「でも、ちゃんと守ってもらうから。
約束は、約束だろ?(微笑」
浅野「ああ。好きにするがいい。
だが…
僕はまだ、あきらめたわけじゃない」
カルマ「しつこい男は嫌われるよ?(にや」
浅野「…(ふいっ」
厭味ったらしく言うカルマに対し
浅野は無視して、立ち去っていく
そうして…
五英傑全員は、E組をよそに立ち去って行った…
それから…
体育館で、終業式が行われた…