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非日常パラダイス・第一部 【暗殺教室】

第22章 期末の時間




渚(本来、一人一人で受けるはずの試験。

なのに、いろんな人と同じ舞台に立っているのを感じる。


一緒になって戦う者。

敵となって戦う者。

野次と声援を飛ばすギャラリー。


これは…まるで…


僕らは暗殺者。

おまけに今は、グラディエイター。


戦いの鐘が、今日は鳴る!)

渚は思う中


旧校舎で、風を受けながら呟く人がいた…


殺せんせー 「テストはいいですねぇ。

一夜漬けで得た知識など
大人になったら、ほとんど忘れてしまうだろう。

それでいい。

同じルールの中で力を磨き、脳みそを広げ結果を競う。


その結果から得る経験こそ、宝物だ」

殺せんせーの言葉が、その場に響く。



そんな中、テストという名の怪物との戦いが始まる

中間テストより難しくなった問題に渚は苦戦していた。


渚(速い!中間よりずっと…。

中高一貫進学校では
中3から高校の範囲を習い始めることは珍しくない。

特にペースが早いのはうちでは英・数・理。

けど、学校内での条件は皆同じだ)


最初は英語の試験だった

瀬尾「これがラスト問題か!

(ザコ共が…。
俺は、親の仕事でロサンゼルスに1年いた。

いまさら中学レベルでつまづくかよ!)

英語の最終問題の怪物に一発当てるが、怪物は倒れない。

驚く瀬尾


瀬尾「嘘だろ!?満点解答の見本だぞ!」

その時、E組の中村さんが現れ、怪物に一発浴びせる


中村「お堅いねぇ。力抜こうぜ、優等生!(微笑」

すると、怪物が倒れ、答えは満点解答。


瀬尾(満点解答…!?E組ごときが!)

それに、瀬尾は動揺した。


中村「たぶん、読んでないんしょ?

カリンジャーの『ライ麦畑で捕まえて』」


ケイト「おりゃあ!!」

その直後、同様に花丸回答を答えた。


それとほぼ同時に

渚も英語の最終問題を満点解答で答える。


渚「やった」


中村「あんた、日本英語無理とか言ってて

完璧克服してるじゃない」


ケイト「簡単に訳せばいいってんなら、話は別だよ。

一字一句の意味を繋げて
文章の意味が解るように、文を作ればいいだけだからさ^^」

中村「なるほど。そう考えてとらえれば、楽よね^^」

ケイト「二度頷く)うんうん^^」

そう話し合う二人をよそに

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