第22章 期末の時間
その言葉に静まる図書館
ケイトの過去は既に、知られていた…
(力のことは伏せてある)
ケイト「私は…
人として、一番大事なのは『心』だと思っている。
生きる『時』に限りがある命を
一つの結果にとらわれて差別する。
そんな先に、平和な未来なんてない。
そんな先に…
誰もが幸せで、笑顔で過ごせるときなど存在しない!
差別なんてことをする行動自体が、間違っている!!
そう思ったから…
理事長の提案にのっとり
私は、E組に行こうとした。
理事長との方針が合わなかったのもある。
それでも、私は…
それを幾度言おうとも、変わらない…
そうすることを、当然のようにしている…
そんなここが、大っ嫌いだったんだ…
今は…
それがあったからこそだって解ってる…
そんでも
そういう行為自体が嫌いだってことは変わらない。
私は…
そのE組が、何よりも大切な居場所だから(真剣」
渚「ケイトちゃん…」
茅野「やっぱりカッコいいよね^^」
中村「二度頷く)うんうん。
聴いててスカッとするわ^^」
荒木「相変わらずだな。
そうやってE組に肩入れして、差別されてもいいのか?」
ケイト「とっくの昔にされたさ。
必死で助けてきた、本校舎の人間にも…
火事の中…
必死で助けた、小学生だった頃の同級生にもよ…(睨」
その眼光は、全てを貫く重みがあった…
渚「ケイトちゃん(小声」
ケイト「ん?」
渚「神器、使わないよね?」
その左腰にあるであろう神器を見ながら
渚は小声で尋ね、ケイトも小声で応えていた。
(まわりには聞こえないように)
ケイト「使わないさ。
せっかく、風月流弐式の
光の屈折を利用して見えなくしてるんだ。
無駄になんてさせてたまるかよ」
渚(やっぱり…
正々堂々と言うんだ;(汗))
そうして…
今度の期末テストで
五教科で、学年トップを
A組とE組のどっちが多くとれるかの勝負になるのだった…