第22章 期末の時間
進藤「国語だけ1点落として99点だったとはいえ
中間テスト総合2位!!
あともう少しで1位だったのに惜しかった!!;」
ケイト「私もそう思うよ;(ズーン」
杉野「いや、そこで沈むなよっ!!;」
渚「ケイトちゃんのこと尊敬してるんだ^^;」
進藤「当たり前だ!!
俺は…あの方に救われたんだ」
『あの方!?;』
進藤「野球部に入りたての頃…
俺はまだ、自分のフォームを掴めてなかった。
自分に合ったフォームなんて
分かろうともしなくて、躍起になってた…
もっともっと速い球を、投げたいってよ…
でも、そんな時…
何も解ろうともせずに無茶をして
肩を痛めちまった…
そんで…
その当時は練習を見ることしか、出来ねぇでいた…」
杉野「ああ。一時期あったよな」
思い出す杉野とは裏腹に…
話しは続いていく…
進藤「そん時…
野球部の練習を見ながら、泣いてたんだ…
ただただ、悔しくってよ…
けれど…
そんな時、話しかけてくれたのが…
ケイトだったんだ…
俺は…あん時、まだ一年だからか
ふてぶてしく突っぱねるように話しちまってよ^^;
…でも…
あいつは、拒絶なんてしなかった…
話すまで、付き合うって…
ずっと傍にいてくれた…
で、結局話しちまった…
何があったのか、どうしてこうなったのか…
ただただ躍起になって、無鉄砲だった…
そんな風に感じるほど、整理できるまで
ついつい話しこんじまった…
けれど…
あいつは、否定なんかせずに
最後まで聴いてくれた…
そんでもって、一緒になって
いい投球フォームを考えてくれた。
どんな形が、一番投げやすいか
どんな風に投げれば、体に負担がかからないか
体を大事にして、そんでもって結果も出せる。
そんな…
最高のフォームを、俺たちで築き上げた…
その結果が、あのストレートだったんだ…」