第22章 期末の時間
殺せんせー「山ですさまじい衝撃波が!
もしやケイトさんが!!??」
そう、慌てながらも
凄まじい爆風に対し、焦って駆けつけようとする殺せんせー…
衝撃波が巻き起こり
木や草は吹き飛ばされなかったが…
ケイト『だけ』は吹き飛ばされていた…
カルマ「すっげ…
あれって、完全に無敵だ(微笑」
杉野「っててぇ;」
渚「大丈夫?;」
杉野「ああ;何とか;」
凄まじい爆風に
後ろにあった木に、後頭部がぶつかった杉野。
前原「にしても、すげぇ衝撃波だな;」
片岡「これでも、きっと大分加減したのよね…;」
ケイト「なあ…」
『…』
ケイト「ぱっぱと出てきてくんない?;
皆いるって、解ってるからさ^^;」
そう苦笑交じりに、皆のいる方へ向きながら笑うケイト…
それに、カルマは出て行った…
カルマ「何でわかったの?」
ケイト「…勘だよ。
それよりも…
こいつ、私の力に呼応してるんだ。
紋章を通して、凄い力が湧き出てくる。
際限なく引き出して、発揮させるのか…
何で神器がナイフみたいな刀なんだろう…;」
茅野「ねえねえ、その名前ってなんていうの?」
ケイト「まだつけられてないみたいだ。
…
ロストレジェンド
失われた伝説と共に、封印されたものなんだから
これでいいだろ」
それと同時に
それに応えるように
嬉しそうに、美しく白い光と共に
キラキラと光り輝く、ロストレジェンドだった…
渚「まるで生きてるみたいだね」
ケイト「うん。
語り掛けると、応えてくれるみたい」
杉野「どう持ち運びするかだよなぁ…;」
磯貝「銃刀法違反になるんじゃ;刃渡り15㎝以上だし」
ケイト「それに関しちゃ大丈夫。
サバイバルナイフなんかは
大きいものでも、どれも日本刀に似た形状ではないし
サーベルやソードのような武器刃物ではないだろ?
だから構わないんだ」
『へえ』
知らなかった知識に、感心しながらも…
皆は、おもむろに期末テスト勉強へと戻って行った…
殺せんせー「皆さん!!
大丈夫ですかーッ!!!;」
そう声をかける殺せんせーを無視して;
殺せんせー「しくしく;;(涙」