第22章 期末の時間
ケイト「…もしや
封印されている神器を私に出させて
その後で
出てきた神器で、襲うつもりなんじゃ?…)
まあいいや。
手紙でわざわざ知らせてくれたことには、感謝しないとな…
紋章が書かれていたことから
関係があると思ってたんだろうが…
大当りだよ(微笑」
そう、不敵に微笑みながら
左手を介して、石版に『始祖神の力』を送り込んだ…
それと同時に
光と共に石版が形を変え…
一つの武器となった…
かちゃ
ケイト「やっぱり…刀か」
その手には…
全長36㎝、刃長20.5㎝、柄15.5㎝の刀…
というより、サバイバルナイフのような刀だった…
(作者のページ、mixiのフォト参照)
「ふっ。
紋章があったから、何か関係はあると踏んでいたが…
今頃、あの重さがなくなれば…」
どっごぉーん!!!
ケイト「なるほど。
石版の下に、地雷を押した状態で仕込んでいて
石版の重みが無くなることを
前提としてやっていたってことか…」
「!!」
そいつの後ろに一瞬でまわったケイトは…
平然と、その手紙を出した暗殺者に語り掛けていた…
「くっ」
ケイト「遅い!」
ぽぉ!!
どごぉん!!
ケイト「うおっ!!」
どごっ!がっ!ずさぁーっ!!
その刀を振った直後
それによって呼応した力により
とてつもない衝撃波が巻き起こされ…
吹き飛ばされ、まず背を打ち
その後に後頭部を打った直後
何とか両足で着地しながらも、体勢を立て直した…
だが…
ケイト「!!」
その暗殺者は、衝撃波で気を失っていただけだった…
ケイト「…自分の思った通りに
加減が出来ている?」
それを持った左手を見ると…
じゅうう…と、未だに熱を放出する刀があった…
ケイト「こりゃ…
とんでもないものを手にいれちまったな…;(汗」
ぷしゅーっ!
そう、蒸気を発する刀に対し
ケイトは思ったままに呟き、
刀は、それに応えるかのように蒸気をあげた。