第22章 期末の時間
その後…
ケイト「…
手紙の内容、相当気になる内容ばかりだ…」
そう、小声で呟く中…
森の中を歩いていくケイト…
その手紙には…
こう書かれていた
「昼の12時半、森の最奥
風月流の『一族の祖』が建てたとされる
『石版』の前に来られたし。
古より隠された秘密を明かそう」
ケイト「流石に話すわけにはいかないし…;
うぅ~ん;」
そう悩みながら、歩き続けていたが…
杉野「絶対、何かあるよな?」
茅野「絶対あるね」
カルマ「っていうか、何でこんな大所帯なの?」
前原「別にいいだろ。
気になるし。乗り掛かった舟だって」
渚(皆、盗み聞きしてたからってだけじゃ…?;)
そんなこんなで、森の奥に建てられた
『高さ180㎝、縦50㎝、横60㎝の石版』の前に立った。
ケイト「…何だろう…
この…
すごく、懐かしい感じは…」
そう思うと同時に呟きながら
石版に、左手を触れた瞬間…
ぱぁーっ!!
左手の甲に、一族の紋章が浮かび上がり
石版に、文字が浮かび上がった…
ケイト「託されし者よ…
力よりも大事たるものを知り
万物全てにとっての
大事たる『心』を見極める
千里眼と悟りを持ちし者よ…
我より祠から受け継ぎし、その『始祖神の力』
ここに注ぎ込むべし…
最期の置き土産として、我が封印した
『世界を造りし神器』を与える…
我は、子孫の安寧を願いて
ここに記す者なり…
始祖神・天之御中主神…
おかしい…
何で?…どうして…
(あの時、天之御中主神は
こんなこと、伝えなかったのに…
何で、今更?」
そう
石版に浮かび上がった文字を読み上げながら
動揺したように呟き
そう思いながら、考えているケイトに対し…
杉野「なんだ?石版の前でつったって」
片岡「一瞬、紋章が浮かび上がった気がしたけど…」
そう皆は、次々に疑問を抱きながら呟く…