第21章 ビジョンの時間
「え!?」
「一体どういうこと?」
口々に尋ねる人たちに対し
ケイトは答えた。
ケイト「始祖神を左手の甲に宿してからというものの
結構な頻度で、ぶつかる直前とかに助けてくれるんだよ;」
『十分凄いじゃん!!』
寺坂「それより大丈夫なのかよ」
ケイト「全然平気。
こんな程度、一瞬あればできる」
前原「なんか…
尚更に、神様じみてきたような…;」
カルマ「そりゃ…ケイトから
力よりも大事なのは心だって、教えてくれたし。
正しく、想いやる心にこそ
強大な力が宿るってこともさ…」
茅野「今じゃ
あんな風に完璧に出来てるわけだし」
ケイト「と言っても…
皆にはまだ見せてなかったっけ…」
そう言い、左手の甲を見せながら
ぽぉっという音と共に、力と紋章を見せた…
『おおっ!』
それに、皆は息をのんだ
ケイト「正式名称は
風月流の零式に当たるんだろうけれど…
零式=体術使いってわけじゃなくて
神の力は力でも、始祖神の力=自分の力とすることで…
その体術に関しては
しいて言うのならば、壱式かな
英語でいえば
グレートバーストモードって呼んでるけど
参式からの発展型であると同時に
全てを同時に仕えるような状態であって…;」
前原「やってみせろよ!
俺、見てみたい(微笑&拳握る」
興奮気味に言う前原に対し
茅野「私も私もっー!^^(挙手」
渚「茅野もみたでしょ;(汗」
ワイワイと次々に同様に言い出す皆…
ケイト「よかろう!!では見るがいい!!」
その言葉と同時に
左拳を握り、下から右方向へ向けて動かしながら
右手を左肘付近の左腕上腕部を掴み
左拳を、ケイトから見て左肘を軸に左回転させ
顔の真ん前に左拳が来るようにして
左手の甲がケイトの前にいる人に見えるよう構えた。
その直後、左手の甲に紋章が現れ
ケイト「風月流零式…
グレートバーストモード!!」
その言葉と同時に
凄まじい力が解放された…