第19章 覚醒
そう、拳を握りながら笑うケイトに対し
『ふっ…
はっはっはっはっはっ!!^^』
突如、天之御中主神は笑い出した。
ケイト「皆のいない人生なんて
こっちはまっぴらごめんだからな(微笑)
さぁ~てと(両腕を回す)
よくも渚を気絶させて
カエデを傷付けて
カルマを落とさせたな!!??
殴り飛ばされる覚悟を決めろ!!!!」
渚&茅野『殴る前に宣言!?・・;』
カルマ「ぶはっwケイトらしっ!^^」
右手の人差し指で
現れた天之御中主神を指さしながら叫ぶケイト。
それに対し、一人は笑い
二人はツッコんでいた
いつもの…
温かく、優しい空気に包まれながら…
その直後…
ケイトの左拳に紋章が浮かび
白い光で、その場ごと包み込まれた…
ケイト「…え?
…紋章?力?何で?」
それに、?マークを浮かべるケイト
『…その心こそが、大事なものだ。
この力は
私が世界を生み出した後に残った、力の全て。
最後に、消え去りそうになった時…
支えようとしてくれた、妻がいた…
そうなるよう、理を作ったが…
味わうと、二度と離したくはなかった…
だから…
最期に、この山を作り
祠を入り口として、迎え入れるようにした…
神の力を、その身に宿す者だけ…
そうして
自身の中に眠る『神の力』を呼び覚まし
僅かな力を与えた。
そして今…
全ての力を、お前に与えた…
お前になら、正しく使うことが出来る…
どれだけ力を持とうと
決して、恐れることも無く
迷うことなく、『命』を取れる。
怒りに飲まれようとも
相手を想う心を忘れず、労わり続ける…
その『心』が、一番の『力の引き金』となる』
ケイト「けれど!
そうしたら、死んでしまうんじゃ?;」
そう不安げに尋ねるケイトに対し
天之御中主神は笑った…