第19章 覚醒
ケイト「くっ…
くっそぉーーーっっっ!!!!!」
差し伸ばした左手で拳を作り
床を叩きながら、ケイトは叫んだ…
ゴゴゴゴゴ
その直後
『さあ、次へ進め。
その先に、最上階…
私がいる。
その力を、自身の手で掴み取るがいい』
ケイト「待ってろ!!
今すぐぶっとばして返してもらうからな!!!」
それを聞くと同時に
叫びながら、階段を駆け上って行った…
カルマ「うわぁ~。
まるで、世界最高の絶叫系だったね^^♪」
怒るケイトとは裏腹に
真っ逆さまに落ちた経験をしたカルマは
意気揚々と、機嫌よく笑っていた;
渚「…;相変わらずだよね;」
茅野「うん^^;」
それに苦笑する二人だった。
ケイト「ぜえ…ぜえ…」
そうして、走りに走り
扉の前に立ったケイト。
『さあ、開け』
ケイト「言われなくても、開く!!」
あらだった息に声を詰まらせながらも叫び
扉を開いた…
すると…
ケイト「ぱあ)皆!!(微笑」
目を輝かせながら、微笑むケイト…
その先には、皆が居た…
渚「ケイトちゃん!」
ケイト「おぉ~!^^」
カルマ「随分早い再会だね(微笑」
そんな中…
『最後の試練…
ケイト、己で決めろ。
生き延びるために必要な『力』か…
今まで、共に過ごしてきた『親友』の命か…
二つに一つだ』
ケイト「!!」
『もう解ったようだな。
『力』を選べば、『親友』は消滅する。
『親友』を選べば、『力』は消滅し
ここは崩れ、消滅する。
さあ…どちらを選ぶ?』
ケイト「バカヤロウ!
『親友』を捨てて、『力』なんて取れるか!!」
『ああ。
だが、そうすれば
お前は、自らの力に潰されて死に
親友もまた、ここで死ぬ。
一つだけでも取って生き残るか
零に帰って死に至るか
どちらかしかない』
ケイト「っ…」
そんな残酷な選択肢に…
拳を握り、震わせたまま…
声も、出せなくなった…