第19章 覚醒
『一つ聞く…
なぜ、そこまであいつらに肩入れする?』
ケイト「私は…ずっと、一人だった…
一緒にいる人がいても
全部吐き出すことなんて出来なかった…
そんでも、吐き出すことが出来た
唯一の人間なんだ…
それでも、変わらず接してくれた
こんな私を受け止めてくれた。
やっとできた…
大事な親友なんだ…
それに…私はこう思ってる。
どれだけのことがあろうが
どんな風な過去を抱えていようが
それがあったから、そいつなんだって。
だから…渚は渚だ。
カエデも同じ…
世界でたった一人のカエデなんだ(微笑)
だから私は、変わらない!
この想いだけは、一生変えさせないってよ!!(微笑)
カルマ…
今、ここで言わせてくれ。
お前に会えて…
お前らに会えて、本当によかった。
何度でも、そう思うよ。
だから…
一緒に来てほしい。
一緒に、生きたいんだ…
ダメかな?;」
そう、不安そうな顔をしながら
ケイトは振り向いた…
だが
チュッ
ケイト「!!??//」
カルマ「何言ってんの?
俺だって同じなんだから
さっさと次行くよ?
二人を助け出すんでしょ?(微笑」
唇を離した後
すぐさまカルマは言い放ち
ケイト「!…(微笑)
おうっ!(微笑&頷く」
それにケイトは驚いた後
微笑んで、頷いた。
そうして中に入っていくが…
あったのは…
『次は、技能の試練だ。
真っ直ぐ、そこの先にある階段まで通って
上って来るがいい』
ケイト「もう…扉が開いているけれど?」
『つい先ほど、答えを出したな。
それが、合格だ。
力量…物事を成し遂げる能力の程度
技量…あることを行う手腕、腕前
度量…人の言動を受け入れる寛大な心
器量…力を持つにふさわしい才能や人徳
それらを、示したからな(微笑)
進むがいい、最上階まで。
あと、1つだけ言っておく。
罠が残っているから、気を付けろ。
野生の勘など、一切通じんからな(微笑』
その声と共に
部屋の罠は全て、始動した。