第19章 覚醒
ケイト「ふざけんな…
あいつは…カエデは悪い奴じゃない!!」
『頷く)ああ…
だが、それがどうした?
闇に飲み込まれ、理性を失う輩は
先を行く資格はない』
ケイト「誰でも理性を失う!!
誰でも苦しんで、それでも生きてんだ!!
資格云々なんか関係ない!!
どんな時でも変わらず受け止めてくれた。
こんな私を支えようと…
助けようとしてくれた!!
だから、人は一人じゃ生きていけないんだ!!
だから人はたくさん居るんだ!!!
一人じゃ打ち勝てない闇でも
支え合えば、何だって乗り越えられる!!!!」
そう、モニターへ向けて
人差し指を向けるケイト…
『愚かな…』
それに天之御中主神は呟く…暗い声をしながら
茅野「ケイトちゃん…」
ケイト「人の闇を利用して
傷を利用して、勝った気になるなよ!!??
お前よりも
その傷を抱えながらも
頑張って生きてきたカエデの方がよっぽど強い!!!!」
『ふっ…
大したものだな…
あいつの過去を何も知らずに、知った気取りか?』
ケイト「ああ!知らない!
そんでも…
あいつの人柄は知ってる!!
いつだって優しくて、笑ってて…
昔の自分を思い浮かばせられる!!
黙ったまま、言えず
苦しみ続けるあいつを!!
だから、笑っていられるようにしたい!
少しでもいいから
幸せを感じて、生きて欲しい!!
あいつのことで、何を知ろうが
私は変わらない!!
あいつは…
カエデは、私の大事な親友だ!!!!」
茅野「ケイトちゃん…;(ジワッ)
っ…;
ありがとう…;(涙」
その言葉に、深く感慨し
驚きのあまり、両手で口を押えながら
その言葉と共に、茅野は…涙を流した…
『それでこそ
『神の力』を持つ者だ(微笑)
さあ、その扉を開くがいい』
ケイト「言われなくても開く!!
そんでもって、渚とカエデを返してもらうぞ!!!」
そう言いながら、ケイトは扉を開いた…