第19章 覚醒
数秒前…
カルマ「…なんだ
もう、乗り越えた闇じゃん。
こんなのに戸惑うわけないでしょ?
こちとら…
どんな時でも変わらず
太陽みたいに包み込むケイトといるんだからさ(微笑」
そう呟きながら
先生から、周囲から裏切られたような
映像や声を聞こえてきたが…
すべて笑いながら無視して進むカルマ。
ケイトもまた、同様に微笑みながら進んでいた…
今はもう、昔とは違うのだと
深く、実感しながら…
しかし…
一人だけは…別だった…
茅野「何でっ…;」
『どうした?
殺された姉でも、考えたか?…
雪m
茅野「やめて!!;
思い出させないでっ!!;」
頭を抱えながら、しゃがみ込んでいた
『本質は変わらぬさ。
駆けつけるのが遅れ
姉を見殺しにし、その姉を…
ケイトの中に見出す、お前はな…』
茅野「やめてっ…;(頭抱え&泣き震え」
『いつも優しく微笑み
温かく包み込んで、笑わせてくれる…
明るくいられる…
その本質は、よく似ているからな。
だが…死んだ…
血にまみれ、未だに来ぬ誰かを待ちながら…
誰かを助けようとしながら傷付けられ…
寂しくな…』
茅野「やめてえええええええええええ!!!!;」
その叫びと共に、茅野は気を失った…
『根はいい奴なのにな…』
それを見下ろしながら呟き
檻に瞬時に運びながら、次の扉へ行くよう言い放った。
渚「茅野!!」
『案ずるな。気を失っているだけだ』
そうして…
ケイト「ぱっぱと開け!!」
『随分苦しそうだな…どうした?』
ケイト「カエデに…何した?(怒り震え」
声まで振るわせ、怒りに震えるケイトに対し
『己の中の闇を見せつけただけだ』
茅野「ん…」
渚「大丈夫?茅野」
心配そうな顔をして言う渚に対し
茅野は「だ、大丈夫;」と、汗を流しながら言った。