第19章 覚醒
茅野「これ…100はあるよね?;」
カルマ「100所か、300はあるんじゃない?」
ケイト「十分か…」
『試練開始!』
そう言われると同時に
砂時計が現れ、砂が落ち始めて行った…
茅野「どうしよう!;
地道に探すしか」
カルマ「そんなことしてたら時間オーバーだよ」
茅野「じゃあどうすれば…;」
考え込む二人をよそに
ケイト「…本能に任せる!!」
二人『え!?;』
その直後、カギの山をかき分けて
床へと一個一個広がるように暴れて行った
茅野「ちょっ;
ケイトちゃん、そんなことしたら」
カルマ「なるほどね。
探すのは任せて。
見えやすいように広げるのは頼んだよ」
ケイト「おう!」
茅野「あ。なるほど」
ケイト「カエデは、鍵穴探してくれ!」
茅野「頷く)わかった!」
所変わって…
『なるほど…そう来たか。
本能的に、一番最短のルートを読み取る…
大した成長をしたものだ…ケイト』
暗闇の中、モニターのように映し出した部屋を見て
呟く天之御中主神
渚「ん…
!
ケイトちゃん?」
『目が覚めたか、ケイトの友よ』
渚「ここは…?(檻?」
渚が周囲を見渡すと見えたのは…
自身が、檻の中にいて
モニターが壁から映し出されている。
その前に、天之御中主神がいる。
ということだけだった…
『待っていろ。
おそらく、この試練は5分足らずで終わるだろうな…』
試練の部屋
ケイト「全部広げ終わったぞ!」
カルマ「ケイト、左側頼むよ。
俺は右側を探すから。
カギの形は覚えてるでしょ?」
ケイト「おう!」
茅野「ケイトちゃん!
見当たらないよ、鍵穴!;(汗」
ケイト「上ばかりに気を取られるな!
カギと言えば、上ばかりだという先入観がある。
下の方も注意深く探してみて!」
茅野「頷く)解った!」
そうして探してみると…
茅野「あ。
あったよ、ケイトちゃん!
左下に、小さな鍵穴が!」
カルマ「ケイト、見つけたよ」
ケイト「じゃあ、開こう!」
カチッ
ガチャ
ゴゴゴゴゴ
カギが開く音と共に、その壁が扉と化して開いた。