第4章 田中恵土(たなかケイト)
え?今回は俺がナレーション?
ナレ(お願いします!)
んー、じゃあ
哀れなナレーションを無視してやろっか。
ナレ(一言余計!!;)
今、最後の授業中なんだけど…
まだまだ続きそうなんだよねぇ…
全然教えてくれないし…
見せようとしてもくれないし…
一体、何なんだろうって
気になるばっかりでさぁ…
ま、解ったことはといえば
ただ、最後のページから書き続けている
ってことぐらいかな。
早く見せてくれればいいのに。
と思っていたら…動きが変わった
全部の本を取り出して…?
題名が『暗殺教室3-E(1)』?
2限目で寺坂に銃を持ってって言ってたのと、何か関連が?
その内、シュバババババババババババって音と共に
番号通りに表紙を切って、今までの本を積み重ねて…
ケイト「ふ~^^(汗拭う)完成だぁ~!^^(万歳」
椅子の背もたれに、完全にもたれかかりながら
満面笑顔のまま溜息をついた。
カルマ「見てもいい?」
ケイト「うん^^♪」
すると…
そこにあったのは…
カルマ「俺たちの写生?」
ケイト「えへへ^^
実はこれ、パラパラ漫画(にや」
カルマ「へぇ~。
動かしてみてよ(微笑」
ケイト「うん。ほら!」
そうして
いつの間にか、俺の後ろにもいる皆と見てみると…
俺たちが、殺せんせーを
暗殺しようとしているシーンが
書かれてあった…
カルマ「へぇ~。
だから俺を見てたんだ(微笑」
ケイト「うん^^♪」
俺がナイフを持って、殺せんせーに斬りかかる所や
殺せんせーが油断して、緑と黄の縞々になってる所や
クラスの皆が銃を構え、一人一人正確に撃った銃の玉まで
鉛筆でありながら
平行、かつ、薄くはわせるようにして
色の微妙な違いを、ちゃんとあらわしていたり
殺せんせー「凄いですね…このままアニメを作れそうです」
カルマ「感心してる場合?
ケイトは、授業中にやっていたんだよ?こ・れ」
殺せんせー「はっ!
ってことは…まさか、今日の授業全部聞いてないんですか!?;」
ケイト「大丈夫!やりながら聞いてたから!!
でもさ…夢だったんだよねぇ…授業全部サボるの」
殺せんせー「ダメです!!;」
やっぱり…楽しい。
そう感じて、笑わずにはいられなかった…