第4章 田中恵土(たなかケイト)
えっと…
ナレーション、本当に僕がやっていいの?
ナレ(いいのいいの)
じゃあ…
今の時間、昼休みに入ったんだけど…
カルマ君が
ケイトちゃんの机をあさっているんだよね;
ノートの中身を見たいのは解るけどさ…;
って何アレ!!??;
なんであんなにノートがいっぱい!?;
カルマ君冷や汗かいちゃってる!!;
そりゃいきなり机から山ほどノートが出たら
誰でもかくよ!;どうしようって思うよ!!;
渚「カルマ君、大丈夫?;」
流石に心配になって尋ねてみると…
カルマ「あー;
のぞこうと思って、机の中のノート見ようとしたら
山ほど出てきちゃった;(ひきつり笑い」
後ろ頭をかきながら、カルマ君は言った。
渚「直すの、手伝うよ。
昼ご飯食べ終わって、たぶんトイレだと思うから」
カルマ「うん。
でも順番違うってばれないかな?;(汗」
渚「あー。
多分、ケイトちゃんのことだから…
こうなることを予測して
落ちるようにやっていたってこともあるかも…;」
カルマ「あー;…やられた;(肩落とす&苦笑」
そうして直し終わった後…
ケイトちゃんが来て…
ケイト「どうしたの?」
カルマ「解ってるくせに」
ケイト「?;」
そういうカルマ君に、
首を傾げるケイトちゃん…
もしかすると…
渚「ごめん;ただの偶然だったのかも;」
カルマ「うん。
それに関しては、俺もそう思ったよ;」
ケイト「?;
一体何の話?;(首傾げ&汗」
そうして…
再び、授業に入ると同時に
殺せんせーの言葉を
全てメモっているかのように見えるほど
話す一瞬一瞬にあわせるように
凄まじい速度で、書かれていった…
音が立たないほど早いって…
一体、どれだけ書いているんだろ…
やっぱり気になって、授業どころじゃないよ!;
って思ってたのは…
僕だけじゃなかったみたいだった…