第19章 覚醒
数秒前
渚(動かなきゃ、やられる!ケイトちゃんが!!)
その心中…
ある想い出が、呼び起された…
中1
ケイト「お。ヤッホー^^(手を振る」
その時、
僕は、カツアゲにあっていた。
けれど
ケイトちゃんは、笑って手を振ってくれた。
「ああ?何だガキ!」
「さっさと帰れ!」
「もしかして、見物料を払おうってか?(微笑」
その直後…
ケイトちゃんの姿が消えると同時に
僕を連れて、走ってくれた。
100m走は、13秒だったらしい。
ケイト「やーっ。
流石に入学早々だし
中間試験前だし…
暴力ざたは勘弁だわ^^;
こんなに走ったの久しぶり!^^」
渚「あ、ありがとう。助けてくれて(微笑」
ケイト「…カッコいいね^^
そのポニーテール。
男子じゃ、めったに見ないよ(微笑」
渚「えっ。
えっと…これは、その;」
そう言われた時、しどろもどろになった。
家族が要因で、伸ばしてるなんて…
言いたくもなかったんだ…
ケイト「?気にしなくていいよ^^
君は君だろ?^^」
そう…にっこり笑うケイトちゃんに
僕は嬉しくて、笑ったんだ…
そうして、英語について
色々と勉強し合っていた。
そして…
無論、ケイトちゃんは100点で
僕は…92点だった;
それから中3にあがるまで
英語を教え合ったり、図書館で話したりしていた
中2の最後に、E組が確定した時
僕は、ケイトちゃんと距離をとったんだ…
互いに、まだ名前を呼び合ったことはない…
それでも、あんな風に言ってくれたのは
ケイトちゃんが、初めてだったから…
でも…
ケイト「お。お~い!!
久しぶり~!^^(手を振る」
帰り道、話しかけられた時はぎょっとした。
また…
皆と同じように、拒絶されて避けられるのが嫌だった…
けど…
ケイト「へぇ~。E組に落ちたのか」
渚「え?」
ケイト「ん?どうかしたの?」
渚「普通…避けるはずなんだけど」
ケイト「何言ってんだか…
どうなろうが、お前はお前だろ?
それ事大好きだ!^^
といっても、それほど深くは知らない!
そんでも…信頼出来るって思うんだ^^」
そう言ってくれる人なんて…
初めてだったんだ…