第19章 覚醒
ちなみに
一つ目の試練は
ゾンビだから倒しても倒してもきりがない。
それでも力の試練なのだから勝てば通り抜ける
そういう固定観念を利用しようと、出されたものだった。
『次の試練…
体力の試練。
一度でも気絶すれば、失格とする』
ケイト「?いきなり格闘ものか?」
カルマ「開けて見れば解るよ」
そうして開いて見えたのは…
でっかい牛人間だった…
四人『…
無理げーだろ!!!;』
少しの沈黙の後、叫ぶ四人。
それに金属の棍棒を振り下ろす牛人間に
咄嗟に、避けるのだった。
ケイト「危ないって!!;」
ぶおんぶおん!!
凄まじい音と共に、ケイトへ向けて振り回していた。
カルマ「…これって
『神の力』を宿している者に反応するんじゃ?」
渚「だったら、ケイトちゃんから力をもらわないと」
茅野「でも今は使えないでしょ?;」
そういう三人は…
こそこそと、計画を立てていた。
ケイト「くっそぉ!;
体力って、力よりも限局させたものじゃんか!;
きついってば!;」
そう叫ぶケイトに対し
振り下ろそうとした直後
ガンッ!!
石が投げつけられた。
茅野「えいっ!!」
ケイト「って何で投げつけてんのぉーッ!!;
発想はいいけど、危険すぎだ!;」
相手を引き付けようとし
互いにひきつけあいながら
牛人間の体力を減らそうとしていた…
だが…
ガッ!
ケイト「!!
(しまった!」
石でできた床のくぼみに足をひっかけ
ケイトは転んだ。
それに対し
金属の棍棒を振り下ろそうとするが
持ちあがらなくなっていた。
ケイト「くっ。
(今のうちに、一発食らわせる!!」
それに伴い
動きが緩慢になっていた牛人間へ
思いっきり、拳を一発叩きこもうとしたのだが…
牛人間「ぶおおおおおおおおっ!!!」
金属棍棒を持っていた左手ではなく
右手の平が、ケイトへ迫っていた。
ケイト「!!(しまった!やられる!;」
渚「ケイトちゃん!!」
どんっ!!
そのケイトを突き飛ばしたのは…
渚だった…