第19章 覚醒
『楽しみだな…
また、何も出来ず
失い…
再び、『神』に頼り
家族を生き返らせようとあらがう
お前を見ることになるか…』
ケイト「くっ…(ギリッ」
渚「!
(適確に、心の傷をついて…」
『いいのか?
普通の人じゃ、ゾンビは倒せない…
また、失うぞ?』
ケイト(また…?
また…失う…?)
茅野「冷静になって!罠だよ!!」
ケイト「もう…失うのは…)
うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
その直後、凄まじい力が解き放たれとうとした時
パァン!!
ずさぁーっ!!
カルマが右手で、ケイトの左頬をぶち
ケイトが壁まで吹き飛んだ。
ケイト「っ;」
カルマ「そんな力に、頼ることなんてない」
ケイト「カルマ…」
カルマ「それで、護れるものなんかはない。
無理をして護られても、俺は嬉しくない。
言ったでしょ?雷の日に…
ケイトだって、同じだったんでしょ?
だったら、そんなことされて
困るのは…
苦しむのは俺たちだって、解るでしょ?」
ケイト「!」
そう言いながら、ケイトの頬に手を添えるカルマ。
その言葉に、ケイトは思い出した。
カルマ「俺は…
ケイトが、力なんてなくてもいい。
その力があることがなくても…
ケイトはケイトだと、俺は思ってる…
それごと全部、愛しているんだ…本気で…」
ケイト「ジワッ)…っ;」
それに、ケイトは目に涙をためた。
茅野「あのお…」
渚「ラブラブな所悪いんだけど…;」
二人『ん?』
ゾンビ『ぐおおおおおおおおおおおお!!』
ケイトたち四人は
ゾンビに部屋の壁を背に囲まれた!
四人『何でドラクエ風!!??;)!?;』
ケイト「私が囮になる!
皆、私の後ろに!!」
そう言いながら
ぶんっと手を振った直後
それを避けた三人によって
空ぶった手が、壁にぶつかった
がこっ
その音と共に
新たな道が開けた…