第19章 覚醒
『ふっ。そうか(微笑』
ケイト「それにさ…
造ったのがあんただから解るけど
人生で、この先が苦しいよ。危険だよなんて
誰が教えてくれるんだよ。
そんなの、進んだ人にしか解らないだろ?
それに…
私は、後悔しない道を生きて
死んだ時に、満足いくほどやり切っていたいから(微笑」
『…変わらぬな』
ケイト「変わらないよ、これだけは…
こればっかりはな(微笑」
カルマ「へえ。
10年前からこうなんだ(微笑」
渚「ケイトちゃんらしいっちゃらしいよね^^;」
茅野「うん^^♪」
顎に手を当てながら言ってほほ笑むカルマと
冷や汗ながらに笑う渚と
同意する茅野だった…;
そうして…
左の扉が開き、その前にあったのは…
階段ではなく、だだっ広い部屋だった…
ケイト「?何で空っぽ?」
箱が置かれており、それを覗き込みながら尋ねるが…
『ここに仲間を置いて、先にいくか。
仲間と共に、遅くなりながらもいくか。
どっちを選ぶ?』
ケイト「…もう、言っただろ?
二度も言わせんなっ!
皆と共に、前へ進む!!
何があろうと…
それごと、今を生きる!!!
皆が居なきゃ、掴めなかった答えだ!!!!」
『ああ…
だからこそ、我を失う。
その想いが強ければ強いほど
思い入れが強ければ強いほど
人は、それに引っ張られ落ちていく…』
ケイト「ギリッ」
『さあ、どちらを』
ケイト「たとえそうだとしても!!
皆が居ない人生なんて考えられるか!!!!
そんなの…
死んだ方がマシだ!!!!!(真剣」
歯をギリッと言わせた後
凄まじい剣幕で、叫びはなった。
『いいんだな?
もう…止められんぞ。
上へ、あがるまでは…』
ケイト「ああ!!
この想いだけは…
何億万回生まれ変わろうが変わるか!!」
『そうか…
なら、逝け』
ケイト「…へ?(きょとん」
その直後…
凄まじい数のゾンビが
部屋の床=土の中から、現れた。