第19章 覚醒
渚「ねえ、ここって山だったよね?」
茅野「それがどうかしたの?」
渚「…僕たち
何で土の中で会話できるんだろ?;」
ケイト「天之御中主神が
そういう風に出来るようにしてるんでしょ?
たぶん、普通に息を吸ってとか
大気だとか、それらを出来るように調節してるんだよ。
『神の力』なら何でもありだからな、全部(溜息」
はぁ~。と溜息をつきながら言うケイトに
渚「説得力あり過ぎだよ^^;」
そう言いながらも、納得する渚たちだった…
一階部分…
カルマ「なんだ。何もないじゃん」
ケイト「…
一度試練を受けた場所は、何もなしか。
次こそは試練があるんだろうなぁ」
二階部分…
渚「あの…何もないけど?;」
ケイト「次!」
三階部分…
茅野「…何もないよね;」
ケイト「次!!」
四階部分…
『…』
茅野「言うまでもないよね;」
渚「うん;」
カルマ「何で何もないの?手抜き?」
ケイト「…
何か出せやおらああああああああああ!!!!!」
渚「言葉遣い汚いよ!!;」
ケイト「仏の顔も四度目までだ!!」
茅野「三度目だよ!!;」
ケイト「気合い入れて出てこんかい!!
天之御中主神(あまのみなかぬしのかみ)!」
カルマ「アメノミナカヌシノカミだよ」
ケイト「よぉ~し…
次だ!!次こそは何かあるはず!!
って言うか…
階段って…何年前からあったっけ?
これが造られたの、紀元前よりも前だよね?」
カルマ「日本列島に初めて人類が移住してきたのが
約9万年前ってことを踏まえると…
どう考えても、紀元前だよね?
気が遠くなりそうなほど、昔ってこと(溜息」
ケイト「そっかぁ…
祠が入り口になってるとは
誰も思いもしなかったってことか…」
渚「まあ、誰にも考え付かないよね^^;」
茅野「それより、早く着かないのかな?」
ケイト「はっはっはっ^^
そんなわけないだろ?
がこ
がこ?;」
歩いている時、不思議な音が響き…
その直後…
足元の階段の岩が、無くなった…