第19章 覚醒
その階段を進んでいくと、その先にあったのは…
ケイト「…古墳?」
カルマ「円墳だね」
茅野「えっと…
天之御中主神の奥さんのお墓かな?」
渚「うん。そうだと思うよ…
とっても、愛していたんだね…」
そのあまりもの大きさに
思わず、そう口々に言う四人だった…
カルマ「で?どう攻略するの?」
ケイト「んなもん決まってる!
古墳の上まで飛んでいくんだよ!」
三人『飛べるか!!;』
渚「あ、古墳の前…
マークがある」
ケイト「そうそう。
こんな紋章があってさぁ。
一族が、神から賜った紋章だって
小さい頃から言われまくってたんだよ;(溜息)
第一の試練だっけ?
今思い出したけど
あの時だって、夢みたいに思わせといて。
結局、自身の中に秘められていた
『神の力』を呼び覚まされたわけだしさ」
渚「へえ。
ってことは…
今回は、凄まじ過ぎる怒りによって
より強く目覚めた『神の力』を、完全に制御するための?」
ケイト「可能性は高いと思うよ?」
カルマ「じゃあ、普通に入って行こうか。
紋章がある入口から」
茅野「たぶん
ケイトちゃんの力に反応して開くんじゃない?
それを生まれつき宿してるってことで」
ケイト「うん。
小さい時も同じような感じだったんだよねぇ。
なんか…
凄く懐かしい感じがして、触れると開いたんだ。
この先に、試練の間がある!
私は、一階部分だけで終わりだったけど
一気に最上階までとなったら…
死ぬかもしれないな;」
カルマ「高さは35mぐらいか…
12回は試練があるって思った方がいいかもだね」
渚「でも…
横は一体何mずつかな?;」
『250mずつだ』
茅野「へえ、広いんだね」
ケイト「って言うか会話にさりげなく混ざってるし;
それより皆、固まってたらやられるかもだけど
バラバラで囲まれて終わるよりはマシだ。
互いを補い合う形で行こう」
三人『わかった』
で…
いよいよ中に入っていくのだが…
一つの問題が生じた。