第18章 異変
ずいぶん長いが、
おそらく明日には目を覚ますのだろうと、
ものすごく不安ではあった…
それでも、辛抱して目覚めを待っていた…
けれど、3日経っても目が覚めない。
揺さぶってみる。
反応はない。
大声で呼んでみたり、目ざましを耳元で鳴らしてみる。
反応はない。
おかしい。
やっぱり、今までとは違う。
そう解った時…
一気に何倍もの不安が襲ってきた…
居てもたっても居られなくて
それでも、何も出来なくて…
ただただ、起きて欲しい…
生きて欲しい…
それ以外、何も考えられなかった…
3日間徹夜し続けて…
一睡せずに、待ち続けて…
そうして…
気付けば、晩の7時半だった…
カルマ「ん…」
揺すられる感覚と共に、目を開けると…
そこにいたのは…
一番待っていた人の、ぴんぴんしている姿だった…
カルマ「ケイ、ト?」
ケイト「アクセントが違うよ;
カルマ、おはようのキスしてもいい?^^(にっこにこ」
カルマ「…っ;
どれだけ心配したと思ってんだ!!!!!!!!!!」
ケイト「キーン)・・;(汗」
家中所か、外にまで響き渡る声…
それに…
目を点にしながら汗を流すケイト。
それをカルマは…力の限り、抱き締めた。
もう二度と離さないように…
もう二度と、どこかへ行かないように…
その両腕の中へと、閉じ込めた…
ケイト「苦しいよ;カルマ;」
カルマ「うるさい…」
ケイト「痛いってば;」
カルマ「うるさい…」
ケイト「うるさい以外言えてないじゃん;」
カルマ「…」
ケイト「?;カルマ?」
カルマ「…った」
ケイト「ん?」
カルマ「本当に、よかった(ぼろぼろ」
ケイト「ヴェ!?;
どしたのカルマ!!;
頭でも打った!?
変なものでも食べた!?
泣きだけ食べた!?;
世界中の人類が、カルマの手中に収まった!!??;」
カルマ「ケイトの中の俺って、どんな奴なの?;」
ケイト「こんな奴」
カルマ「なんで指さすの…;」
いつもと変わらないケイトの反応に…
カルマは思わず、ほっと一息つき
心から安心し、いつの間にか…笑っていた…