第18章 異変
その後…
ケイトの家…
渚「あの…
一体、どうやって起こって」
殺せんせー「まず神の力があります。
それはもともと、生まれ持ったものです。
ですが、自身のものであるため
全く影響がないように制御できます。
しかし…
怒りに我を忘れた時、その者を護ろうと
寵愛を受けている分だけ、神から力をもらう。
それが逆に、制御しづらい部類のため
多ければ多いほど、悪影響が出やすい。
それにより、心臓の機能が強まり
それゆえの激しい動悸、
それに伴って体が耐えきれずに起こした呼吸困難
最後に、
『血流が激しくなることで
自分の意識とは反して、意識が消失する。
死んでしまうのではないかという
心因性による、激しいめまい』…
それらを引き起こすことにより
最終的に眠りにつきます。
ですが…
眠りはどんどん深く、覚めるのが遅くなっている。
それは…
護ろうとして送った力によるものなのか
我を忘れるほどの怒りによって
彼女の内から呼びさまされた力が、強大過ぎたのか…
どちらかは、定かではありません…
どちらにせよ…
彼女は今、生きている。
信じて待つしか、出来ないのでしょうね…
こういう時、極秘裏文書にでも書かれていれば…」
そう溜息をつく殺せんせーに
渚「…あの、僕
ケイトちゃんの一族の極秘裏文書を見て来ます」
助ける方法を探そうとする渚。
殺せんせー「!
そうですね…
黙って待つよりはいいでしょう。
とりあえず、古いものは2階の収納にあるはずです。
頑張って探しましょう。
極秘裏文書は、全部で100冊あるらしいですからね」
渚「100冊も!?;」
茅野「私も手伝うよ!」
そうして…
寝ているケイトと、
それに付きっ切りで看病し続けるカルマのため
極秘裏文書に書かれた
ある情報を求めて…
探索の旅が始まったのだった…