第18章 異変
そうして…
医者「やはり、異常はありませんね…
普通とは違うと聞いていましたが…
これでは、その例の発作の説明も付きませんし…;」
それに、不安そうな顔をするカルマ←付き添ってる
ケイト「んー。
…精密検査って、今からでも出来ますか?」
カルマ「!」
医者「ええ。できますよ」
ケイト「じゃあ、今からすぐにでもやって下さい」
カルマ「何で…」
ケイト「そうじゃなきゃ不安がるでしょ?
ずっと泣き続けて泣きはらしてほしくないし?(にやにや」
カルマ「…渚君の言う
『俺に似てきた』って意味、今更分かったかも;
はあ;(溜息」
ケイト「それより、目が覚めたって連絡しなくていいの?
精密検査してる間に、目を覚まして
ぴんぴんしまくってるって教えといてね^^」
その顔は…
まるで、心配をかけまいとしている笑顔だった…
カルマ「はあ…
説得力のかけらもないね、それ」
ケイト「え!?;何で!?;」
カルマ「気付いてないんだ…)
まあいいや。
一応伝えておくから、殺せんせーに」
ケイト「皆には?」
カルマ「…きっと、殺せんせーが教えるんじゃない?
(そう言ってたし…」
ケイトが寝ている間…
殺せんせー「いいですか?カルマ君。
ケイトさんが目を覚ました場合
私か烏間先生に連絡してください。
それから皆に伝えておきますので」
カルマ「へぇ。何で?」
殺せんせー「…この情報は、国家機密です。
彼女が…
暗殺者やハンターなどに狙われ始めました。
正確には…彼女の血や肉や骨ですがね」
カルマ「!!」
殺せんせー「どこからハッキングされても
おかしくはありません。
無論、律さんにも
ケイトさんの一族の機密文書を読んだ後
忘れてもらいました。
しかし…
どこから漏れたのか…
ケイトさんを狙う人たちが出始めた。
ここは、防衛省直属ですから安心です。
国に護られた存在。
ですが…
もしも、ここから出たら?
…おそらく、狙われるでしょう。
それだけは、避けなくてはいけません。
ですから…
少しでも、その可能性を減らすために
どちらか一方にだけ連絡してください。
解りましたね?」
病室に響く声…
それは、無常の音のようにも聞こえた…