第17章 才能の時間
烏間(なんてことだ。
予想を遥かに上回った…!
普通の生活では絶対、発掘されることない才能。
殺気を隠して近づく才能。
殺気を相手をひるませる才能。
本番に物怖じしない才能。
俺が訓練で感じた寒気は…
あれが本当の暗殺だったから!
戦闘の才能でも、暴力の才能でもない。
暗殺の才能…!
これは…咲かせてもいい才能なのか?)
そう驚く中…
はっと渚が気が付いたようで
渚「あれ?みねうちじゃダメなんでしたっけ?」
そう言った
殺せんせー「そこまで」
殺せんせーは
渚が持っていた本物のナイフを取り上げる
殺せんせー「烏間先生。
まったく。
本物のナイフを生徒に持たせるなど
正気の沙汰ではありません。
怪我でもしたら、どうするんですか?」
そんな殺せんせーに
ほっと生徒達の空気も緩んだ。
烏間(ふっ。
怪我しそうなら、マッハで助けに入っただろうな(微笑)
それにしても…)
烏間先生は、目線を渚にやる
「よくそこで本気でナイフを振れたよな!」
渚「いや、烏間先生も言われた通りやっただけで
…鷹岡先生強いから」
苦笑いで渚が答えていくと、前原が前に出た。
不思議そうに見つめると、前原は急に渚を平手打ちをした
渚「なんで叩くの!?」
前原「あぁ…悪い。ちょっと信じられなくて…
でも、サンキュー。
今の暗殺スカッとしたわ!^^」
嬉しそうにそう言う
中村「笑顔でナイフ突き付けて、捕まえた、なんて」
そう、ワイワイと盛り上がる中…
殺せんせー「今回は随分、迷ってばかりいますねぇ。
烏間先生」
殺せんせーはそう声をかける
烏間「悪いか?」
殺せんせー「いえいえ」
その瞬間、鷹岡先生が立ち上がった
鷹岡「このガキ。
父親も同然の俺に刃向って、
まぐれの勝ちがそんなに嬉しいか。
もう一回だ!
心も身体も全部残らず、へし折ってやる!」
慌てて駆け寄ろうとする烏間先生を
殺せんせーがのんのんと首を横に振り、止める