第17章 才能の時間
烏間(…俺は、まだ迷っている。
地球を救う暗殺者を育てるには
奴のような容赦のない教育こそ、必要ではないのか?)
烏間先生はナイフを持ち、生徒達へと目をやる
烏間(ここに来てから、迷いばかりだ。
そして、僅かに可能性がある生徒を
危険にさらしていいものか、迷っている)
それでも烏間先生は歩みを進め、ある生徒に声をかけた
烏間「渚君、出来るか?」
その行動に生徒達も驚きを隠せなかった。
烏間「俺は
地球を救う暗殺者任務を依頼した側として、
君たちとはプロ同士だと思っている。
プロとして
君たちに支払うべき最低限の報酬は、
当たり前の中学生活を保障することだと思っている。
だからこのナイフは、無理は受け取る必要はない。
その時は
俺が鷹岡に頼んで、報酬を維持してもらえるよう努力する」
渚(僕は、この人の目が好きだ。
こんなに真っ直ぐに目を見て、話してくれる人は
家族にもいない。
立場上、僕らに隠し事がたくさんあるだろう。
何で僕を選んだのかも分からない。
けど…)
渚は恐る恐るナイフを受け取った。
『!』
渚(この先生の渡すナイフなら、信頼できる。
それに、
ケイトちゃんと神崎さんと前原君の事、許せない!)
……やります!」
鷹岡「烏間~。お前の目も曇ったものだなぁ」
渚を選んだことに対し、鷹岡はなめきった感じで言った
ビッチ「烏間の奴、どうかしちゃったんじゃないの?
なんで、渚なの?」
それを見ていたビッチ先生も不思議そうに見る
殺せんせー「見てれば分かります」
それに、殺せんせーが言い…
ケイト「…」
勝負を見届けようと立ち上がろうとするケイトに
奥田「大丈夫ですか?」
ケイト「大丈夫だよ^^愛美(微笑)
渚…この勝負、見届けさせてもらうぜ」
菅谷「渚のナイフは当たると思うか?」
木村「無理だよ。
プロ相手に本物のナイフなんて…」
茅野(渚…;)
E組の生徒(ケイト除く)が不安そうに見つめる中…
鷹岡はジャージを脱ぎ捨て、始まる…