第17章 才能の時間
そんな中
三村「出てけよ、くそ野郎!!」
杉野「いい加減にやめろよ、バカ!!」
寺坂「どうしてもやるってんなら
俺たちが相手になってやらぁ!!」←ただの私情
E組からブーイングにまみれた中
鷹岡「ふっ。
お仕置きだな。
父ちゃんに従わない子は…全員なっ!(黒い笑み」
そう拳を振り上げる鷹岡に対し
手を上げようとした、その瞬間
烏間先生が止めた。
烏間「そこまでだ!
暴れたいなら、俺が相手を務めてやる」
鷹岡「烏間ぁ~
横槍を入れてくる頃だと思ったよ。
(そろそろあの手を使うか)
…言ったろう?
これは暴力じゃない。教育なんだ。
暴力で、お前とやる気はない。
やるならあくまで、教師としてだ。
烏間、お前が育てたこいつらの中で
一押しの生徒を、一人選べ。
そいつが俺と戦い、
一度でも俺にナイフを当てられたら、
お前の教育は
俺より優れていたのだと認めて、
出て行ってやる」
鞄へ歩み寄り、中を探りながら言う鷹岡に
その言葉を聴いた生徒たちの顔が、明るくなった
鷹岡「ただし、使うのはこれじゃない」
対せんせー用のナイフを投げて否定し
その後に取り出したのは…本物の刃物だった
鷹岡「殺す相手は俺なんだ。
使う刃物も、本物じゃなくちゃな(黒い笑み」
その言葉に烏間先生は驚く
烏間「本物のナイフだと?
よせっ!
彼らは人間を殺す訓練も用意もしていない!(汗」
そう鷹岡に訴えるも
鷹岡「安心しな。
寸止めでも、当たったことにしてやるよ。
俺は素手だし、これ以上ないハンデだろ?
(……軍隊でも、この手はよく効いたぜ。
初めてナイフを握ってビビりやがる新兵を
素手の俺が叩きのめす。
その場の全員が格の違いを思い知り、
俺に心服するようになる)
…さぁ、烏間。一人選べよ。
嫌なら無条件で、俺に服従だ!」
そう言って、鷹岡は烏間の方へナイフを投げた。