第16章 球技大会の時間2
その痛々しそうな顔に
皆は思わず、涙を流すケイトを見ていた。
ケイト「あんな風な目に遭ってから…
そればっか思って、生きてきた…
苦しかった…
悲しかった…
本当はもう…
孤独も、一人もごめんだって、思ってたんだ…
でも…
迷惑かけたくないってのが大部分で
無理だったんだ…
こんな性格だから…
話もしない内に決めつけられて…
勝手に周りが吹聴し出して
そんな自分に、居場所なんてなくて…
悪い噂ばっかたてられて…
そんでも…
否定する人たちなんかいなくって…
拒絶されるばっかで…
無視されるばっかで…
一人以外には、ならなかった…
バスケを教える時以外の話だけどさ^^;
そりゃそうだよな…(微笑)
私に話しかけて
理解しようとする人たちなんてなかったし…
けど…
何でかな…
苦しいんだ…
そんなんじゃないのに…
違うのに…
そういう風にされるのがいたぐるしい…
今でこそ、こうやって言えるようになった…
皆が、こんな私と向き合って…
受け入れてくれたから…
初めてできた居場所で…
初めてできた、大事な人たちだから…
そんな風にしてくれるの、竜馬以外知らなかったし
一人だけだったからさ(苦笑)
だから…
今、すっごく幸せだって思ってるんだ…
ろくに向き合おうともしないで
決めつけられてばっかりだった…
ただ、勝手に噂で決めつけられて
根も葉もないうわさばっかりで…
否定した所で、聞く耳なんて持たれなかった…
苦しかった…
って何で愚痴ってるんだろうな;(涙を袖で拭う)
ごめんな^^;
今…すっごく幸せだって思って
気付いたら愚痴ってた;
ごめん…
聞いてくれて、ありがとう^^;」
そう言いながら、涙をこぼすケイトへ
皆は、口々に言い出した…