第16章 球技大会の時間2
杉野「渚は
俺の変化球練習にいつも付き合ってくれたし、
カルマや磯貝の反射神経とか。
みんなのバントの上達ぶりとかすごかったろ?
でも…
結果出さなきゃ、
うまくそれが伝わらない。
まぁ、ようはさ…
ちょっと、自慢したかったんだ。
昔の仲間に、今の仲間のこと(微笑」
そう笑って、言った。
その言葉に、進藤は少し笑い
進藤「ふっ(微笑)
覚えとけよ、杉野。
次やる時は、高校だ!」
そう言い放った。
杉野「おうよ!
(高校まで、地球があればな」
そう、杉野は苦笑いする。
それを不思議そうに見る進藤
進藤「どーした?」
杉野「いや、なんでもない」
手を貸して、進藤を立ち上がらせる
それを見ながら
皆は、微笑んでいた…
ケイト「ほら見ろよ!
女子バスケ部に勝ったぞ!!^^」
カルマ「へぇ~。
試合の近況はどうだった?」
ケイト「えっと…
序盤はよかったんだけど…
最後の点の取り合いが、大嵐だったかなぁ^^;」
カルマ「へぇ~」
見せてもらいながら、呟くカルマ。
ケイト(それにしても…
皆、こんな私を受け入れてくれるなんて…
今までで、受け入れてくれる人たちは…
全員、殺そうとする人たちだったり
利用しようとする人たちばかりだったのに…)
そう深刻そうな顔をするケイトに対し
磯貝「ん?どうかしたのか?ケイト」
ケイト「ん…
私…
こういう人達にあったの、初めてだなぁって思ったんだ」
磯貝「?」
渚「どういうこと?」
ケイト「私…
今まで、利用しようとする人たちばっかとあってきたんだ。
血縁者以外じゃさ…
そういう人達以外、私の周りにはいなかった…
でも…
今、皆に会えて、幸せだって思ってる。
おかげで、すっごい笑っていられる。
勝手に決めつけられたりもしない。
話しかけてくれる人達だっている…
自分から話しかけられることなんて…
一生ないって思ってた…(涙)
ずっと…
理解されなくてもいいやって…」