第15章 番外編:GWの時間
ケイト「カルマ…」
カルマ「ん?」
ケイト「…ありがとう(微笑」
カルマ「くす)今更だね(微笑」
ケイト「カルマ…」
カルマ「何?」
ケイト「…私も、同じだよ…」
カルマ「!!」
ケイト「私は、カルマのことが好きだよ。
世界中の、誰よりも愛してる。
あの時は…
助けてくれたことと、向き合ってくれたことと…
そう言ったことをしてくれたのが
カルマが初めてだったから、惹かれたんだ…
それでも…
やっぱり…本気で惚れてるんだって、解った…
これから先…
何があっても、私は…
ずっと、カルマのことを信じてる…
ずっと愛してるよ…
世界で初めての、『男として』大好きな存在だから…」
その言葉に、俺は驚いた…
男として、見られてると解ったから…
ただただ嬉しくて…
笑いが止まらなかった…
それにケイトは、意味が解らなさそうに首を傾げていた…
カルマ「微笑)…へぇー。
俺のこと、ちゃんと『男として』見てくれてたんだ^^」
ケイト「?
カルマって男でしょ?
女じゃないじゃん」
カルマ「ぶはっ。
そりゃそうだけど…ぷっくっくw」
そんな風に言える人、世界中でケイトだけだよw
ケイト「ねえ、カルマ…」
そう笑う俺の顔を、ケイトは覗き込む…
キラキラと輝く眼で…
何の邪気も持たない、綺麗な目で…
ケイト「大好き^^」
そう言いながら、俺を抱き締めた…
と言っても…
俺の『腕を』だけれど…
今はそれでいいや…
今はこれで…
もっと、ずっと…
近くに感じていたい…
その温もりを
すぐ傍に、掴まえておきたい…
二人っきりで…
ただ、それだけで…
カルマ「俺もだよ^^」
そう笑いながら、俺の右にいるケイトの腕を
ケイトと同じように、右腕を掴む…
ケイトはそれに、嬉しそうに笑みを浮かべた…
そうして気付けば…
俺たちは、眠りについていた…
これから先、いくらでも不安になるかもしれない。
それでも、大丈夫だと思えた…
それは…
ここに、ただ一人の愛する人がいるから…
すぐ近くに感じられるから…
そう…思ったんだ…