第3章 赤羽業(あかばねカルマ)
その後…
難無く授業は進み
放課後を迎えることとなった…
少し、殺せんせーが異常に
ケイトの動きが、たった一つでも
びくびく反応しまくっていたが…;
茅野「ケイトちゃん、一緒に帰らない?」
ケイト「うん。途中までならいいよ^^
あ。渚君達も誘おうかなぁ。どこに行ったの?」
茅野「えっと…
渚なら、ついさっき崖の方に行ったよ?
カルマ君を追いかけて…」
ケイト「へえ。
じゃあ、二人連れてくるよ!
教室で待ってて~(手を振る」
そう言いながら走り出すケイト
茅野「うん!解った~!」
そう叫び返す茅野…
杉野「信じられないよな…
あぁ見えて、あんなに才能があって…
ひどい目に遭い続けていたなんて…」
そう、本人のいない教室で呟く杉野に
茅野「それでも…
ケイトちゃんは、ケイトちゃんだよ…
太陽みたいな、温かさを持つ」
その背を見ながら呟き返す茅野
杉野「そうだな(微笑」
それに杉野は…微笑みながら、同意するのだった…
ケイト「どこ行ったかなぁ~?;
あ、いた!)
渚君!一緒に帰らない~?(手を振る」
渚「それどころじゃないんだよ!カルマ君が!!」
ケイト「え!?落ちた!?ロープロープ!」
渚の切羽詰まった様子から
瞬時にカルマの危険を読み取り
ロープを、すぐ傍の太い木の幹へ結びつけながら
凄まじい勢いで消防士のごとく
降りて行った…
渚「うわぁ…忍者みたい;(汗」
その、咄嗟の状況判断力と行動力に
渚は、感心するばかりだったとか。
崖下
ケイト「カルマァ!大丈夫か!!??(青ざめ」
殺せんせー「おや。必死こいてきたんですか?」
ケイト「当たり前だ!!
大切な奴のピンチに、駆けつけない方がおかしいだろ!!」
殺せんせー「そうですね。
よかったですね、カルマ君(にこにこ」
カルマ「はあ…
まったく…自分のためには動かないくせに…」
ケイト「カルマ!!
私の手につかま…れない;どうしよ;」
カルマ「大丈夫だってのに;(溜息)
ホント…
相手のためなら、どこでも来そうだよね…
『二人共』(苦笑」
その笑顔は…苦笑ながらも
どこか、輝いて見えました…