第15章 番外編:GWの時間
そう思う中…
ケイトはまた、話し続けていた。
ケイト「あはは^^;
ホント…
あいつらが言ったように
怖い思いをさせた、私が悪いんだ」
は?
それに顔を曇らせた。
けれどケイトは…
気付いてなかった…
ケイト「確かに…
その通りだったんだ…
火の荒れ狂う中
ただ一人の人間が、いきなり現れて
火を風と共に自在に弾き飛ばしながら…
水で一気に消し去って、熱蒸気を風で吹き飛ばした…
そんな光景見て、驚くなって方が無理だもんな」
違う…
ケイト「私なんかのせいで…
嫌な思いを味あわせた…
私が悪いんだ」
カルマ「…だろ」
ケイト「?」
カルマ「違うだろ…」
そう言いながら
俺は、ケイトを抱き締めた。
ケイト「カルマ…?」
カルマ「ケイトが助けなきゃ、死んでた…
そいつはただ、怖かっただけだ…
死とか、そう言うのを…
それを全部ひっくるめて
ケイトのせいにしたってだけじゃん。
ケイトは何も…悪いことなんてしてない…」
ケイト「ううん…
だって…傷を与えて」
カルマ「だったら…
俺も悪人だ」
ケイト「…え?」
ケイトは、知らないためか
反応が遅れた…
それでも、それよりも教えたかった…
俺が、何でE組に落ちたのか…
カルマ「俺が正しい限り、味方って…
「赤羽!お前が正しい!
喧嘩っ早いお前は問題行動が多いがなぁ。
お前が正しい限り、先生はいつでも味方だ(微笑」
そう言ってたくせに…
「大丈夫?先輩。
3-E、あのE組?
大変だね、そんなことで因縁つけられて。
ん?
俺が正しいよ。
いじめられてた先輩助けて、何が悪いの?」
3-Eの先輩を助けた。
先生は
俺の味方をしてくれるって言ったから、
そう信じていたから…
けれど…」
そうして俺は…
いきさつを話すことに決めた…
ただ、ケイトに聞いて欲しい…
少しでも…救いたいと思ったのかもしれない…
あの時、ケイトが俺を救ってくれたように…
あの時、俺に『正義』の在り方を教えてくれたように…