第15章 番外編:GWの時間
ケイトちゃんが言う中…
僕らは、何も言えなかった…
それでも…
その想いは…
本当に掛け替えのない、立派なもので…
とっても、大事なものだって思ったんだ…
人として、欠かせちゃいけないものだって…
それは、皆も同じみたいで…
カルマ「ふぅん。
まあ…いいんじゃない?」
ケイト「!」
それに、驚いたかのように
カルマ君に、ケイトちゃんは顔を向けた。
茅野「私もいいと思うよ^^」
カルマ「けれど
また前みたいに、自分さえいなければなんて言ったら
何するか、解らないけどね?(にや」
そう言いながら、二人は笑った…
確かに…不運なんて、ずっと続くものじゃない。
運がいい時なんて、一時だったり
その時だったりなんていうのが多い。
でも…
だからこそ、大事にしないといけない。
そう、僕らは教わった…
そんな経験があったケイトちゃんだから
そう思ったように…
そんなケイトちゃんに出会えたから…
僕らは今、そう思っている。
生きている、この時でさえ
とても、大事なものなんだってこと…
大事にしなければいけないこと…
大事にしなくていいものなんて、ないんだっていうことも…
カルマ「で?渚君はどう思うの?」
渚「え?」
茅野「うん。
渚、さっきから何も言ってないじゃない。
何か思っているんじゃないの?」
ケイト「そうだよ。
言ってくれなきゃわからないよ?
ま、言ってくれないと解らないってのは
カルマのおかげで解ったんだけどね^^;」
そう尋ねてくる三人に、僕は…
ついさっき、思ってたことを話していた…
渚「…だからさ…
僕は、こう思うんだ。
ケイトちゃんに会えて…
E組に来て、本当によかったって(微笑」
そう呟いた時、また一つ…
花火が上がっては、輝き…消えて行った…
時間が経ったことを示すかのように…
一瞬の輝きと、音と共に…