第14章 球技大会
理事長「なるほど…
あの跳躍力…
ネコ科の動物と同じ背骨の動きまで取り入れているのか。
しゃがむ時に収縮させ、飛ぶ時に伸ばす。
そして、最高到達点の手前で
腰から首に向かって、再び収縮させる。
この時、空中で再び
「伸び」が出ることにより、ジャンプ力が上がる。
それにより、
最高到達点での滞空時間が長くなる。
エアウォークと同じ原理だ。
それを利用しながら
身動きの取れない空中で、体に伝わる
動きの流れを、最少の力で向きを変えながら
完璧に自在に体を動かし、それにより避けている。
あれが、NBAで噂になっている
『スカイムーブ』か(微笑」
その後…
ケイトが、パスカットすると同時に速水に投げる。
スリーしようとした時、
ブロックに跳んだ一人の部員を見た直後
ドリブルで切り込み、レイアップをしようとするも
二人の部員、PF,Cに跳ばれ
それを見た直後、空中で両手で持ち
後ろにいる矢田へパス。
レイアップをしようとするも
後ろから部員、SFがブロックに跳ぶ。
そのまま、手首を手前へ返し、後ろへパス。
そこにいたのは…ケイト…。
ダンクをしようとするも、部長、PGが来て
ゴール下にいる人たち、
SG以外の四人が、ブロックに跳んだ。
(この時点、
速水がスリーポイントラインよりも外にいたため)
その直後、下にいる倉橋へと下方向へ投げつけ、
倉橋が、バウンドしたボールを
軽くしゃがんだ状態で受け取ると同時に
下から上へ行こうとする上体の流れと、
足の上へ行こうとする力を、膝を利用して
ゴール下シュートを決めた。
寺下「うまい!
(たった10秒の間に、これだけ連携できるとは!」
思わず立ち上がりながら
各々やるべきことをするE組に、感銘を受けていた。
ケイト「次!マンツーマン!!」
開始9分13秒
1ピリオド、残り47秒
45-17