第14章 球技大会
理事長(ここは、あえて退こう…
見させてもらうよ、君の実力を)
そう思いながら微笑み、ケイトを見つめる理事長
そして…
ゴール下で、望のシュートが迫った直後
手から離れた瞬間に、矢田がボールをとった。
ケイト「皆ぁ!オフェンスB!!」
それに頷く片岡は
突如、敵陣のコートへ走り出した。
そして矢田が、片岡へ投げ
ドリブルで上がっていく。
その片岡の前に、望が立ちはだかる
と時を同じくして、望の横を通り過ぎて
ケイトがフリースローラインより前へ切り込んでいく。
その直後、
その股を通してバウンドさせる。
望「あ!」
振り返った直後には…
もう、ケイトが跳んだ後だった。
空中で受け取り、跳びながら遅い来るセンターの右手を
瞬時に右手で、胸へ来るよう
手前へ引き、両手で持ち替えて避け
その↙の勢いを生かしたまま、左手に持ち替え
←から↖の動きへと変えながら、↑へ動きの方向を変え
そのまま左手で、リングへと叩き込んだ!!
ダァンッ!!!
ギシギシ…
揺れるゴール、叩きつけられて
体育館の上の部分まではね跳んでいくボール…
『わぁ~!!!!』
ケイトが降りた直後、歓声に包まれた。
オフェンスB
それは、片岡とケイトの速攻。
もし大勢なら、その敵を引き付けたまま
空中でケイトが片岡へパスし、決める。
それでも無理なら、後から来た速水がスリーを決める。
それでも無理なら、倉橋が切り込み、レイアップ。
それでも無理なら、矢田がジャンプシュートを決める。
様々な可能性を模索した上で
ひとまとめにしてB呼びされていた。
ちなみに、オフェンスAは
シュートを打つと見せかけるフェイクを相手にかけ
ケイトに集めて決めまくる=ケイトの独壇場である。
開始9分
43-17