第14章 球技大会
まだ中1で、B組だった頃…
彼女に出会った…
ダムダムダム…
ダァン!!
あの当時、鋭く、速いドリブルをして
跳んだ直後、リングへとボールを叩き付け
綺麗なダンクを決めていた…
それに見惚れて…
私は、女子バスケ部に入った…
だけど…
そこに、彼女は…ケイトはいなかった…
将来NBAに入るほどの実力があるとのことで
参加を拒まれていたのだった…
日本バスケで、
中学バスケにふさわしくないとのことで…
だが…
どうしても、教えて欲しかった…
そして…
三年間だけでいい。教えて欲しい。
その後…
試合をするから…
女子バスケ部に入った後
私は、ケイトへ頼み込んだ。
それに、ケイトは快く
ケイト「いいよ^^」
笑顔で応えてくれた。
そして…
女子バスケ部での練習が…
長い、修業の日々が…始まった。
苦しい時もあった。
それでも、何度も立ち上がって
向き合っていけたのは…
笑顔で、手を差し伸ばす彼女がいたから…
ケイト「なあ…
バスケしようぜ^^」
そう
ボールを差し出しながら、笑いかけてくれた。
彼女を初めて見た時も…
彼女に、そう誘われた…
だから、部に入った。
そして…二か月前…
ケイトがE組に転入する前日
理事長と話し合った後
夕暮れの下
バスケコートで話していた…
望「何で!!
ケイトは、E組に落ちることなんて何も!!」
ケイト「そんなことはないよ^^
自分から、そう言ったんだ…
A組で、ずっとE組を差別する道よりも…
私は、E組で強くなりたい。
自分で選んだ、正しい道を生きていきたい。
だから…
この道を選んだ。
これが、最後の教えだ。
望…
お前がいくら学んでも、私と同じにはなれないだろう。
でも…
お前にしか、出来ないバスケがある。
お前にしか、作り上げられないバスケがある。
だから…楽しいんだ^^」
望「!!」
ケイト「だから…
エキシビションマッチで戦おう。
約束だ!^^」
そうして…
今現在…私たちは、戦っている…