第14章 球技大会
理事長「皆に伝える作戦は一つ。
ケイト…彼女をつぶすことだ」
部長「!!ですが理事長」
理事長「そうでなければ、絶対に勝てない。
解っているはずだ…
どうすれば勝てるのか…」
部長「!!」
そして…
ライオンのような気迫で
パスを受けたケイトへ、攻めよる部長と部員たち。
ケイト「うおっ!」
ずさぁーっ!!
咄嗟に避けるも、部員の肘に当たり
吹き飛ばされた…
だが、その間
空中でケイトは、咄嗟に片岡へパスを出していた。
片岡は、瞬時に
それを受け取って、速水へ回し
スリーポイントを決めさせた。
41-17
その直後、E組の皆は
頭を押さえたまま動かないケイトに駆け寄り…
片岡「ケイト!!」
審判「レフリータイム!」
ケイト「だい…じょ…」
そう言う言葉とは裏腹に…
ふらついたままのケイト…
審判「交代しますか?」
中村「私が入って」
ケイト「入るな」
中村「!!何でよ!」
ケイト「…
なあ、望(のぞみ)…
これが、お前たちのしたいバスケなのか?」
部長「!!」
部長の名を呼びながら
呟くケイト。
ケイト「違うだろ…
いつか、戦おうとした…
あの時、いつか戦おうと
バスケをしようとした約束は…
試合は…
こんなものじゃなかった…
望…バスケ、しようぜ(微笑)
あの時、戦って勝つと約束した…
あのバスケをよ」
そう微笑みながら言うケイトに…
望は…
遠き日のことを思い出していた…
ケイトがまだ、A組にいて
B組だった自分が、バスケを教わっていた頃のことを…