第14章 球技大会
21-2
ケイト「っ…
(前までのあいつらなら、絶対しなかったのに」
理事長「知っているよ。
君が昔、女子バスケ部にコーチしに
合間を縫いながら行っていたことぐらい)
寺下先生…
彼女に昔、教えをこうていたと聞きましたが
彼女の動き自体は、把握していますか?」
寺下「いえっ。
彼女の動きは独特と言いますか
相手の動きに合わせて、変えていまして」
理事長「なるほど。
カウンターとして動いているということですね。
なら、同じことを彼女らがすればいい」
そうして…
ケイト(マークが2人?
ゾーンを敷いている。ゴール下へ行かさない気か?
だが残念だったな。
ジャンプ力なら、私の方が上だ!!)
そう思うと同時に
バスケ部が外したボールを、リバウンドで取るケイト。
だが…
そのボールだけを上へ弾き飛ばす。
そして、先に跳んだ部長が取るも
後から跳んだケイトもまた、
その掴んだボールを
空中で両手の間を通すよう
軽く、上へ弾くと同時に掴み
ケイト「片岡ぁーっ!!」
先に、自分たちが攻撃する側の
ゴール下付近へ走っていた、片岡へと投げた。
そして、片岡がレイアップを決めた。
23-2
理事長「なるほど。
確実に決めなければ、リバウンドの餌食。
確実に決めて、確実に仕留め、潰すしかないというわけか」
そう黒く笑う顔を見ながら
少し考え込んでいる寺下監督。
そして、下手をすればファールほどのディフェンス
オフェンスをしながら、審判は見て見ぬ振り。
それでも…
ケイトはダンクしようとし、引き寄せながら
ダブルクラッチからの、トリプルクラッチでダンクを決めた。
『すっげぇ~!!』
「あんなの初めて見たぜ!」
「超高校級どころか、NBA級だろ!」
女子『ケイト!ケイト!ケイト!』
キャー!!!
と目がハートマークになってる女子たちに対し…
ケイト「なんでこうなったんだっけ…;」
試合開始8分
38-17