第3章 赤羽業(あかばねカルマ)
そうして昼休み…
殺せんせー「まさか、場所に教室を選ぶとは…
何か策でもあるんですか?」
ケイト「全然」
殺せんせー「…;正直ですね;
命を狙うもの、隠すことも覚えなくてはダメですよ?」
ケイト「隠さなくていいんだ」
殺せんせー「?どうしてですか?」
ケイト「…いずれ、隠していても解る。
それがばれることを怯えて暮らすよりも…
私は…
ばれた上で
それでも、真っ当に生き抜いていく(真剣」
ゾクッ
その瞬間
周囲にいた人たちは
今までとは一転し
鋭い目つきになったケイトに
その圧倒的な気迫に、気おされていた。
ナイフを取り出し、構えながら
ケイト「殺せんせー…
私、今まで全力は出したことないんだ。
バスケも格闘術も、息があれるほど
全力を出したことが無い…
出さなくても、自然と倒せるから…
だから試したい…
見せてやるよ…
人の、極大のスピードを(真剣」
右手に持った、ナイフを向けながら
その表情を崩さず、殺意ではない…
ただの気迫を、意志を
ビリビリとした空気から、強く感じ取る皆。
殺せんせー「なるほど…
烏間先生との戦いの時、息さえも荒れていなかった。
その上、埃一つもつけずに…
つまり…
今までの時速200㎞程度の速度は
単なる茶番に過ぎなかったということですね?」
ケイト「まあ、そんな所だ。
技術的に言えば、本気だけどな。
スピード面でいえば、本気じゃなかった」
殺せんせー「ぬるっふっふっふっ。
いいでしょう。
君の本気、見せて下さい(高笑い」
ケイト「…」
その瞬間
全く音さえも立たず、触手が複数切り落とされた。